映画館には、誰も教えてくれない「暗黙のルール」がいくつか存在します。
こう言うと誤解を招くかもしれませんが、映画館に限らずどこにでもある、みんながみんなのために自主的に行う行動…のようなものですね。
ツウにとっては当たり前のことでも、普段あまり映画館を利用しない方からするとよくわからないですよね…。
そこで今回は、今さら聞けない…でも知っておきたい、映画館における「暗黙のルール」をまるっとご紹介します。
暗黙のルールを守って、気持ちよく映画館を利用しましょう。
映画館における暗黙のルール:映画鑑賞前編
まず、映画鑑賞前における暗黙のルールを見ていきましょう。
空いていたら、隣の人と間隔を2席空けて購入
映画館の座席を購入する際、少なからず「どこにしよう…?」と迷いますよね。
もしガラガラに空いていて好きな席を選び放題!という状況なら、できるだけ他のお客様と間隔を空けて座席を選びましょう。
というのも、ほぼ“貸し切り”状態の中すぐ隣に人が座れば、誰でも不快に感じてしまうものだからです…。
自分を含め、劇場内のお客様みんなが気持ちよく映画を観られるように、2席分(少なくとも1席分)は空けて座席を購入することをおすすめします。
ただ、席を取れればラッキーという混雑時においては、このルールは忘れてくださいね。
飲食物を持ち込まない
これは暗黙のルールを超えてもはや禁止事項なのですが、映画館に他店からの飲食物を持ち込んではいけません。
他のお客様に迷惑になるならないの以前に、ルール違反なのでご注意を。
映画館が飲食物の持ち込みを禁止している理由については、こちらの記事で詳しくご紹介しているのでご覧ください。
お手洗いを済ませておく
映画がはじまるまでに、お手洗いを済ませておくのが理想です。
上映中に席をたつと他のお客様の視界を遮ってしまうことも。自分が映画に集中するためにも、お手洗いや飲食物の購入などは席に着くまでに済ませておきましょう。
スマホをマナーモードにしておく
館内が暗くなるまでに、スマホをマナーモードにするのをお忘れなく。
上映中にスマホの着信音がなったり、上映中に「あ!」と気がついてガサゴソとしたりすると、他のお客様の迷惑になってしまいます…。
ちなみに、前までは「電源オフ」が基本でしたが、コロナ禍では接触確認アプリ・COCOAの実利性を高めるため「マナーモード」が新たなルールとなっています。
自由に座席を移動しない
映画の上映がはじまり、「あっちの席の方が良さそう」「近くに人が居ない席に移りたい…」と思うかもしれません。
でも、映画館の座席は基本的に「指定席」なので、自由に席を移動するのはNGです。
なぜなら、あなたが自由に移動した先の座席を購入したお客様が入ってくるとトラブルに発展しやすいからです。
「指定席」ということを頭に入れた上で、席の移動は常識の範囲内にしておきましょう。
映画館における暗黙のルール:映画鑑賞中編
続いて、映画鑑賞中の暗黙のルールをご紹介していきます。
おしゃべりをしない
当たり前といってしまえばそれまでですが、上映中の私語は控えましょう。
隣にいる友だちや恋人、家族に映画の感想をシェアしたくなっても上映が終わるまでは我慢の一択です。
自分の部屋で観ているわけではなく、みんなお金を払って映画を観に来ている。という意識を強く持って、みんなで映画を楽しみましょう。
スマホをチェックしない
上映中にスマホをチェックするのも控えましょう。
予告の上映からエンドロールが終わるまで、館内は暗いのでスマホをいじると、明るさを一番低く設定していたとしてもかなり目立ちます。
スマホのフラッシュライトをつけて手元を照らすのも絶対にやめましょう。スマホは手元に置かず、マナーモードにしたうえでカバンやポケットの中にしまっておくのがベストです。
寝ない(いびきをかかない)
暗い館内で映画を見ていて眠くなってしまっても、眠らないようにしましょう。
自分では「誰にも迷惑をかけていないから…」と思っていても、もしかしたらいびきをかいているかもしれません。
また、自分が映画に熱中しているので、近くで寝ている人がいたら、なんだかテンションが下がってしまいますよね…。
シーンとした映画のシーンで、いびきが聞こえてきたら誰だって嫌ですよね。注意されれば恥ずかしい思いをすることにもなるので、やっぱり寝るのは控えましょう。
できるだけ音をたてない
いびきに限らず、上映中はできるだけ物音をたてないように心がけましょう。
ビニール袋からガサゴソと物を取り出したり、わざと音をたてて飲食したり…、周りのお客様を不快にさせないためにも気をつけたいところです。
エンドロール上映中に人前を通らない
映画本編が終わると、エンドロールが流れます。
映画ファンの中には、エンドロール後にあるかもしれない映像を楽しみに待っていたり、エンドロールで映画の余韻に浸ったりする方が少なくありません。
そのため、エンドロールで席を立たず、明るくなってから帰り支度をするのが理想です。
エンドロールの後に、数分の短い特別なシーンがある可能性もあるので、シアター内の明かりが点くまでは席を立たずに待ちましょう。
「エンドロールは見たくない!」「さっさと劇場を後にしたい」という方は、人前を通らずにそっと外に出られる席を選んでおくといいですよ。
映画館における暗黙のルール:映画鑑賞後編
映画が終わっても、映画館を後にするまでしっかりルールを守りたいところです。
そこで最後に、映画鑑賞後の暗黙のルールを紹介します。
ゴミを座席に置きっ放しにしない
映画を見終わった後、ポップコーンやドリンクの容器などのゴミは自分で片付けましょう。
シアターを出ると、必ず近くにゴミ箱がありますので、そこに捨てるようにしてください。
ゴミを残さず持ち去れるという点でも、やはりエンドロールが終わって明るくなってから帰り支度をするのが良さそうですね。
もしポップコーンを散らかしてしまったり、ドリンクをこぼしてしまったりした場合は、劇場スタッフにひとこと声をかけておくと親切です。
続けて2本観る場合も一度退場する
映画のチケット1枚で、そのまま退場せずに別の作品を観るのは言うまでもなくアウト(=犯罪行為)です。
なお、今の映画館はほとんど「定員入れ替え制」になっているので、映画館のチケットを2枚ちゃんと購入していても、必ず一度退場してから入り直すようにしましょう。
上映が終了した後は清掃が入るので、シアター内に残って次の上映回をそのまま観るということはできません。
もちろん、たいていの場合はシアターも変わりますので、一度出て改めて上映シアターの確認をして入場してください。
ルールを守って快適に映画館を楽しもう!
今回は、映画館独自の暗黙のルールをご紹介しました。
お客様みんなが気持ちよく映画を観られるように、ぜひ覚えておきましょう。
映画館の基本的な利用方法や鑑賞の流れなどについては、以下の記事でくわしくお伝えしています。
「そもそも映画館の利用方法がよくわからない…」「基本中の基本もしっかり確認しておきたい」という方は、ぜひ合わせて目を通してみてくださいね。