みんなが映画館に行かなくなった理由を少し調べてみた。

みやざわ支配人

みなさんは最後に映画館で映画を観たのはいつですか?

映画館をよく利用する人もそうでない人も、「映画離れ」という言葉を耳にしたことがあると思います。

その言葉の通り、昨今では人々、特に若者が映画館から離れていると言われているんです。

でも、その理由について考えたことはありますか?映画館を利用する人が減っている理由ってちょっと気になりますよね…。

そこで今回は、みんなが映画館に行かなくなった理由をリサーチ。実際の声とともに、映画館離れが進んでいる実態・理由について紹介します。

「映画離れ」が加速しているって本当?

総務省の『社会生活基本調査』によると、2016年の「映画館での映画鑑賞」の平均行動日数は、2006年に比べて減少していることが分かっています。

映画館での鑑賞率が減少傾向にあるというのは確かな事実です…。特に10代〜50代の層で「映画離れ」が見受けられます。

ただ、このデータはすこし古いので、実際に今はもっと映画離れが加速しているかもしれません。

時代は「映画館」と「動画配信サービス」の共存へ…

映画離れが進んでいることの原因として真っ先に思い浮かぶのが、ネットで映画が見放題の「動画配信サービス」の普及ですね。

「みんな映画館よりも、動画配信サービスで映画を観ているんだろう…」と思いますよね。

しかし、2018年の「NTTコム リサーチ」によると、動画配信サービスの利用者で「映画館の利用頻度が減った」と回答した人はわずか17%という結果が出ています。

つまり、現状としては映画を好きな人が「映画館」と「動画配信サービス」の両方を利用しているといったところ。

もちろん中には、「ネットで見られるから、映画館には行かない」という人もいますが、動画配信サービスの存在が直接的に映画館利用にネガティブな影響を与えているとは今のところは言えません。

ここから先では、「映画館へ行かなくなった理由」をTwitterの声とともに紹介していきます。自分の考えと比べながら、ぜひ読み進めてみてくださいね。

映画館へ行かなくなった理由1.料金が高い

みんなが映画館に行かなくなった理由のひとつ目は、映画の鑑賞料金が高いからというもの。

映画館に行かない理由は人それぞれですが、私も「料金」はかなり大きい要因だと思います。

というのも、最近の映画館の基本料金(大人)の相場は、1,900円。1時間あたりに換算すると950円、カップルで映画デートに行けば約4,000円、動画配信サービスなら映画を1〜2ヶ月見放題の料金…。そう考えると、確かにすこし高い気がしてきますよね。

実際にTwitterでも、「料金が高い」「もうすこし安かったら…」という声が目立ちます。

 

そのため、「よっぽど話題の作品でなければ、映画館には行かない」という考えの人も多いでしょう。

ただ、サービスデーを狙えば1,200円〜で映画が観られます。「もうすこし安かったら利用したい」という人には、レディースデーやファーストデーの利用がおすすめですよ。

映画館へ行かなくなった理由2.他で見られる

映画館に行かなくなった人が多い理由の2つ目は、映画が手軽に安く他で見られるようになったからというもの。

NetflixやHuluをはじめとした動画配信サービスの普及・進化により、スマホや自宅のテレビで「映画」を楽しむ人が増えました。

好きなときに好きな映画を好きなだけ見られる動画配信サービスは、映画好きにとっても魅力的なサービスですよね。

映画館の大きなスクリーンで映画を鑑賞することにこだわりがある人なら別ですが、特に気にしない人だと家で「定額・見放題」の方が魅力的に感じるのかもしれませんね。

映画館へ行かなくなった理由3.スマホなしの2時間がキツい

映画館へ行かなくなった人達が語る3つ目の理由は、「スマホが見たくなってしまう」「スマホなしの2時間は耐えられない…」というもの。

確かに日常生活で2時間以上スマホに触れない状況ってなかなかないですよね。

でも逆に、「スマホをいじれない環境だからこそ映画に集中できる」「映画館じゃないと、スマホをいじってしまうから…」という声も多くありました。

これに関しては、考え方が大きく2手に分かれそうですね。

ただ、映画館でスマホをいじるのはマナー違反なので、それだけは避けましょう。

映画館へ行かなくなった理由4.トイレに行きたくなる

続いて紹介するのは、「トイレに行きたくなるから……」というもの。

トイレが近い人からすると、2時間座りっぱなしというのは地味にキツいですよね。

Twitterには、「あと2時間トイレに行けない」「トイレに行きたくなったら大変!」なんて考えていると行きたくなってしまうという声も。

映画館でトイレを利用するには、他のお客さんの前を通らなければいけなくて気を遣ってしまいますよね。

また、映画の一部を見逃してしまうというのもなんだかもったいない気分になります。

映画館へ行かなくなった理由5.鑑賞環境があまり良くない

映画館に行かなくなった5つ目の理由は、鑑賞環境があまり良くないからというもの。

椅子の座り心地や画面の見え方など、あまり満足できていないという人は意外と多いようです。

人によっては、家のソファで映画を見た方が快適だと感じるのかもしれません。

みなさんは映画館の鑑賞環境についてどう思われますか?

映画館へ行かなくなった理由6.周りの鑑賞客が気になる

映画館に行かなくなった6つ目の理由は、周りの鑑賞客のマナーが気になってしまうからというもの。

確かに、左右前後の鑑賞客のマナーが悪いと、気になってしまってなかなか映画に集中できないですよね。

映画館を利用する際は、周りの人に迷惑がかからないように一人ひとりがマナーに気をつければ、みんなが気持ちよく映画が鑑賞できるはず。映画館で鑑賞する際は、マナーよく利用しましょう。

おわりに…

今回は、みんなが映画館に行かなくなった理由についてリサーチした結果を紹介しました。

「料金が高いから」「他で観られるから」「トイレに行きたくなるから」…など、理由は人によってさまざまなようです。

みなさんは実際にSNSにおける声を知って、どのように思いましたか?

ただ、映画館には「最新作がイチ早く楽しめる」「大画面・大音量で観られる」「映画に集中できる」などのメリットもあります。ぜひ目的やシーン、気分に合わせて映画館と“自宅映画館”を使い分けてみてくださいね。




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わたしが書きました。

with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。