映画館を利用する人に、そこで感じた疑問や、利用した感想などの”生の声”を伺い、みやざわ支配人が対談形式でその疑問に答えていく【The Real Voice】。
第1回目となる今回は、コーヒーが大好きな24歳の幸田さんに喫茶店でお話を伺いました。
24歳の彼女が映画館を選ぶ理由
買い物とかで遠くに出掛けていても、映画を観る事が決まってたら、その時間に合わせて、いつもの映画館に戻って来れるように予定を立てちゃいますね。
私たちはレイトショーを観に行く事が多くって、そうなると映画を観終わったら、出来るだけすぐ帰りたいんですけど、そこから電車乗り換えて…とかって、あんまり考えられないですね。
映画館が変わると、チケットの買い方が変わったり、売店のメニューも違ったりするので面倒くさくて…
映画館での素朴な疑問
売店の混雑はなんで?
みなさん、やっぱり考えることは同じで、ぼくも実際に観る時はそうなっちゃいますね。
それで混雑が避けられるのなら、少し早めに買っておくというのも手段です。
ゴミ箱の前にいるスタッフは何してるの?
今回のように満席に近い上映回では、一気に何百人というお客様が出てくるわけなんですが、その時にゴミ受けのスタッフがいないと、どうなると思います?
ゴミ受けの仕事は、お客様からゴミやトレーを預かって、同じサイズのゴミを1つにまとめて、ゴミの体積を減らす仕事なんです。
最後に、もう1つ考えてきたので質問させてください。
もぎりって、いつまでやるの?
駅とかテーマパークみたいに、自動改札とかにならないんですか?
映画館って、3Dとか4Dとか最先端なイメージがあるのに、あそこだけアナログですよね。
ただ、幸田さんのおっしゃる通り、入場口はスタッフがもぎって入場ですよね。もちろん理由があります。
作品によっては、特典として入場者プレゼントの配布があるので、それを渡すためというのも理由の1つですね。
それは、映画のレイティングに関わる部分です。
映画館への要望
女性は荷物が多いんです。
よく行く映画館がショッピングモールの中に入っている映画館で、結構買い物した後とかに映画館に行く事が多いんですけど、荷物置くところって映画館にないですよね?
せめて、座席の下にカゴくらい用意してくれればなぁって。わがままですけど。笑
明らかに他のお客様の通行の妨げになるようなキャリーバッグなんかを持っているお客様には、特別に別のスペースでお預かりする場合もあるんですが、1人1人に荷物を置く場所はないですね。
映画館って規模によっては収容人数が数千人になるところも多くて、その席に1つ1つ荷物置きを作っていると、とてもじゃないけど映画館が回らないんですよね。
映画と映画の間って、短いと間隔が20分くらいなんですけど、入場時間とかを逆算すると、シアター内の清掃時間は10分未満なんです。その状態で、荷物置きを確認していると、もっと時間が必要で、結果的に作品の上映回数が減ってしまって、お客様がご希望されるような時間帯に上映できない事になってしまうんです…
あまりにも荷物が多くなっちゃった時は、スタッフに相談してみてください。状況によっては対応してくれるかもしれません。
座席とマナーの問題
映画の上映前に、「携帯電話はマナーモードに」とか「前の席は蹴らないでね」とかって流れますけど、やっぱり蹴るというか当たる事もあって、映画の途中だと気になりますね。
演劇鑑賞やスポーツ観戦も一緒ですが、映画館は公共の施設であるという認識でご利用頂きたいです。1人1人が「こんな事されたら嫌だな」という感覚を持って映画を観て頂くよう、私たちはお願いする事しか出来ません。
“大勢の人たちと同じ空間で感動を共有する”というのが、映画館で映画を観る醍醐味です。スマホを触りながら、誰にも邪魔されないで映画を観たいという方は映画館には不向きです。ご理解とご協力をお願いしたいところです。
最後に
幸田さんにご協力頂き、映画館への疑問・質問と要望をお聞きしました。
20代の女性を代表するような意見もあり、とても参考になる一方で、やはりどうしても運営的にも限界がある部分が多いです。
個々に対応できれば、もちろんそれが一番良いのですが…映画館という施設の性質上、1日に何千人というお客様を迎えるので、ご来場頂くお客様にもある程度ご協力をお願いする部分があります。
特に映画を上映するシアター内では、お客様同士のマナーに一任する部分が多いので、ご協力をお願い致します。
他にも気になることがあれば、LINE@で受付しています!
第2回目となる【The Real Voice】「映画館デビューと家族での利用」も公開しております。2人のお子さんをもつ藤野さんのお話も、ぜひご覧ください。↓