映画が映画館で上映されるまでの流れ

映画上映前の大量の会社ロゴは何?映画館に作品が届く仕組み

みやざわ支配人

映画が始まる前、一通り宣伝が終わったかと思えば、1分間くらい映画会社のロゴが連続して数種類流れることがありますよね。ソニーだったりパラマウントだったり見たことないロゴだったり。あれって何なのでしょうか?

この記事では映画が映画館に届くまでの仕組みを解説しつつ、上記の疑問にお答えします。これを読めばあのロゴの意味がわかります!

上映前のロゴ=映画製作会社だけではない

 

まずは一番気になるところですが、映画の前に流れるロゴについてです。

多くは製作会社のロゴだが…

映画冒頭、20世紀FOXやピクサー、マーベル、様々なロゴが流れ、映画開始前の雰囲気を作り上げます。あのロゴの大半は所謂、映画を制作した制作会社や配給会社のロゴです。

製作会社と言っても全て独立しているものではなく、配給会社傘下の製作会社が多くあります。例えば、製作会社であるマーベル・スタジオは、ディズニー傘下の会社という風に。

出資会社のロゴが流れるときも

その他にも、映画に関わった様々な会社のロゴが流れる場合があります。中国の超大手企業、アリババグループのロゴが出る映画もあるのです。

ですのであそこで流れるロゴは一概に製作会社だけ、と言うわけではないのです。

映画が配給される仕組み

 

続いて、製作会社って何…?って思う方の疑問解決です。映画が上映されるまでの仕組みを簡単に説明します。

①製作会社

製作と言っても、二通りの製作があります。読んで字のごとくですが、”製作”と”制作”です。製作サイドは、主に映画の企画などを決めます。制作はさらにその企画を映像にしていくことです。

シンプルに言えば、この映画製作会社が作った映画を、次に出てくる映画配給会社が買うわけですね。

②配給会社

映画を買って、売る人、つまり配給する側です。上映する映画館を決めたり、その作品にまつわる宣伝を行ったりします。ディズニーも配給会社ですし、20世紀FOXも配給会社です。ただこの配給会社が、製作を兼任する場合もあります。

③興行会社

興行会社ってなんか仰々しい感じの名前ですが、要するに映画館のことです。ただこれ、日本の場合制作・配給会社傘下の興行会社がほとんどです。例えば松竹はMOVIX、東宝はTOHOシネマズのように。

だから、日本の映画館レベル=興行会社レベルで上映する作品を決定しないので、シネコンのラインナップはチェーンごとにだいたい同じになります。

ただアメリカの場合は、独立した巨大な興行会社、シネマーク・シアターズと言う会社があります。ちょっと日本と違うところですね。

僕が興行会社=映画館で働いていた時も、時期になると新作映画のプレスが多く届いていました。支配人はそれを見て、自分のところの劇場に合った上映回数や上映時間を決めていきます。

近年の傾向

 

映画の配給システムの基本をお話ししたところで、近年の傾向を少しだけお話しします。近年は”製作委員会方式”と言う方式をとるのが邦画でめちゃくちゃ増えてきて、所謂これはリスク分散のために、出資会社を多く募って委員会を結成するのです。

映画の最後のテロップを見ていればわかるのですが、この製作委員会の人数が尋常じゃない。ちゃんと舵が取れればいいのですが、そうでなく問題になることもあります。

あと、世界的に見れば、中国資本がかなり増えています。中国資本映画の特徴としては、急に中国産の商品が出てきたり、中国の会社が登場します。中国の勢いは今やハリウッドを飲み込もうとしています。

ちなみに、洋画の上映が日本で遅くなる理由はこちら。

洋画の公開の遅さに悩む男性

映画館スタッフが語る内情!洋画の公開が日本では遅い理由

2018年7月23日

まとめ

映画の配給の仕組みについて、お話しをしました。映画というものは何千人、何万人ともいう人が関わってできています。映画が始まる前やエンドロールに注目してみると、意外な人がプロデューサーになっていたりして、新しい発見があるかもしれません。




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with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。