映画館の仕事は未経験でもOK?映画館への転職について徹底解説。

みやざわ支配人

映画好きの人なら一度は「映画館で働いてみたい」と思ったことがあるでしょう。

でも実際には、「映画館にいつか転職したい!」と思っていても、求められる人物像や選考ステップなどが分からなくて一歩踏み出せずにいませんか?

そこでこの記事では、映画館の社員に求められる人物像と実際の選考ステップについてくわしくご紹介します。

「未経験で転職できるかどうか」についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

映画館では色々な人が働いている

「映画館で働く人」と聞いたとき、皆さんはどのような人をイメージしますか?

「映画が好きな人?」「バリバリ動ける若い人?」など、人によってイメージはさまざまだと思います。

実際に映画館で働く人たちを見てみると、男女比や年齢層などは結構バラバラ。強いていうなら、若干「男性」の方が多く、20代〜40代くらいが多いといったところでしょうか。

また、映画館の人材採用は「中途採用」がメインで、様々な経歴・経験を持った人が入社してくるので、本当に色々な人が働いています。

映画館で働く人に関しては、以下の記事でくわしくお伝えしています。ぜひ覗いてみてくださいね。

映画館で働くということ。〜基礎知識編〜

2018年7月26日

求められる人物像

続いて、映画館の社員に求められる人物像についてお伝えします。

  • コミュニケーション力
  • リーダーシップ
  • 基本的なPCスキル

映画館へ転職する際に備え持っておきたいスキルとして、これら3つがあげられます。

それぞれどういうことか、詳しくご紹介していきますね。

コミュニケーション力

映画館で働くのに一番大切といえるのが「コミュニケーション力」です。

その理由は、支配人や他のマネージャー、アルバイトスタッフ、お客さん、取引先など、さまざまな人との関わりがあってこそ成り立つ仕事だからです。

例えば、映画館で社員として働くと、「チケット」や「コンセッション」などの1セクションを担当することになります。

その際、担当のセクションに在籍する10〜30名にも及ぶアルバイトスタッフとしっかりと上質なコミュニケーションを取らなければなりません。

そのため、「人と関わるのが好き」「協調性がある」「しっかりとコミュニケーションが取れる」そんな人物像が映画館では求められています。

前職で高いコミュニケーション力が身についているのであれば、映画館で「即戦力」「劇場に欲しい人物」として見てもらえるかもしれません。

リーダーシップ

映画館社員には、コミュニケーション力に加えて高い「リーダーシップ」が求められます。

というのも、映画館の社員(マネージャー)は、劇場に在籍する大勢のアルバイトスタッフから頼られる存在だからです。

たとえば自分が担当するセクションでトラブルが発生した際、アルバイトスタッフが真っ先に相談するのは担当のマネージャー。

「こんなトラブルが発生しましたが、どう対応しますか?」そんなインカムが飛び交いますし、不適切な行為をしたアルバイトスタッフがいれば厳しく注意する必要もあります。

そんなとき、「自分がリーダーである」という自覚をしっかりと持って、適切な判断を下して、アルバイトスタッフを率いる力が必要です。

基本的なPCスキル

今の時代、どんな仕事にも基本的なPCスキルが必要ですね。

映画館の社員もさまざまな“事務”をPCで行うため、例外ではありません。

具体的には、

  • アルバイトスタッフのシフト作成
  • 上映スケジュール作成
  • 請求書作成
  • 売り上げ管理
  • 在庫管理(発注・返品)
  • 取引先・お客さんへのメール対応
  • ホームページの更新

などの事務があげられます。実際にはもっと多くの事務を行うことになりますが、基本的なPCスキルが必要なことは十分に分かっていただけたのではないでしょうか。

最低でも、Office軽の知識と基本的なPCスキルは身につけておくべきといえます。

未経験OK

「映画館で働くには経験が必要なの?」と気になっている方が多いと思いますのでここは率直に。未経験でも映画館へ転職することは可能です。

募集要項をチェックしてみると「未経験者歓迎!」と書いてあることがほとんどですし、実際には未経験がOKなどころか、未経験が大半を占めていることも。

もちろん経験があるに超したことはありませんが、経験がなくても映画館の社員として働けます。

一般的な選考ステップ

続いて、映画館へ転職する際の一般的な選考ステップについてご紹介します。

映画館における社員選考は、基本的に次の順に進みます。

  • 書類選考
  • 一次面接(総務)
  • 二次面接(運営部)
  • 三次面接(現場)

 

その他、留意点

ここまでで、映画館への転職で求められる人物像や選考のステップについてご紹介しました。

最後に、映画館への転職を考えるなら知っておきたいポイントを3つご紹介します。

最初は契約社員

映画館で働く場合、ほとんどの社員が「契約社員」として働き始めます。

そのため、正社員としてスタートできることってかなり珍しいんです。

映画館で正社員として働くためには、入社から1年以上経過してから、「正社員登用試験」に合格しなければなりません。

本部希望ではまずは現場

映画館の社員として採用された場合、まずは“現場”研修を受ける必要があります。

その内容は、実際に劇場で働くアルバイトスタッフ達から、現場の業務内容を学ぶというもの。これは社員として働くためには、現場の知識が必要不可欠だからです。

実際に社員として働いていると、繁忙期にヘルプとして現場に入ったりすることも。それに現場の動きを把握していなくては、各セクションを率いることはできないので納得でしょう。

シフトが不規則

映画館の社員は、シフト制のため勤務時間が不規則になりがちです。

具体的には、朝早くに出勤して夕方には上がれる日もあれば、夕方に出勤して深夜まで働く日もあります。

勤務地要望は通りやすい

全国規模の大手シネコンで働く場合、当然ながら「全国転勤」があります。

ただし、実際には勤務地要望は通りやすい傾向が強いです。

まとめ

本記事では、映画館への転職を考えている方に向けて、映画館の社員に求められる人物像や選考ステップについてお伝えしました。

映画館は未経験でも転職することができる業界です。コミュニケーション力やリーダーシップなど、求められることも多いですが、実務経験が問われないので、転職難易度は低めといえます。

「映画に携わる仕事がしたい」「映画館で働いてみたい」そんな夢をお持ちの方は、ぜひ一歩踏み出して、映画館の正社員を目指してみてはいかがでしょうか。




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わたしが書きました。

with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。