映画館からの転職を考えているあなたへ。転職経験者のおすすめ職種をご紹介!

みやざわ支配人

「映画が好きでこの仕事に就いたけど、他の仕事にもチャレンジしてみたい…」「繁忙期の業務で疲れてしまった…」

そんな風に映画館からの転職を考えた際、どんな仕事に転職できるのか気になりますよね。

せっかくなら、映画館の社員として働いた経験・スキルを生かしてキャリアアップを目指したり、好きな仕事に就いたりしたいところです。

しかし実際には、映画館は“閉ざされた独自の空間”で、業務内容や身につくスキルが特殊なため、どんな仕事に転職できるのかよく分からないですよね…。

そこで本記事では、映画館からの転職を考えている方に向けて、映画館からの転職難易度と、転職先としておすすめの4つの職種についてくわしくご紹介します。

「どんな仕事がいいんだろう?」とモヤモヤしている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

映画館からの転職は意外と難しい!?

すこし厳しいようですが、結論をお伝えすると、映画館からの転職難易度は意外と高めです。

その理由は、映画館という閉ざされた独自の空間での業務では、他の仕事と比べて「外で活かせるスキル」が身につきにくいから。皆さんすでにご存知の通り、映画館の仕事は「未経験者歓迎!」。特にこれといった「資格」も必要としません。

また、昇進までに年月が掛かるので、毎日の業務には「ルーティン作業」も多かったりします。そのため、「映画館からの転職って、何を武器にしたらいいのか分からない…」と悩んでしまう方は多いと思います。

ただそうは言っても、職種によっては映画館での経験が活かせることってちゃんとあるのでご安心を。

日々の業務から身についた店舗運営スキルや、スタッフとのコミュニケーションスキルなど、活かせることをどんどん活かす姿勢が重要です。

そこでここからは、映画館で身につけたスキルを活かせるおすすめの職種を4つご紹介します。「どんな職種なら転職しやすいの?」と気になっている方はぜひ参考にしてください。

おすすめの職業1.店舗運営(店長)の仕事

映画館の社員としての一番重要な仕事といえば、「自セクションの円滑な運営」ですよね。

たとえば、コンセッションの担当なら、売り上げやシフトの管理、在庫管理、アルバイトスタッフとのコミュニケーションなどをメインに普段から取り組んでいると思います。

映画館の社員としては当たり前の業務のように感じるかもしれませんが、これらの業務ってよく考えると、「1つの店舗を運営しているのとほぼ同じ業務」なんです。

映画館での仕事を通して身についたスキルは、業界・規模が変わっても店舗運営(店長)の仕事に十分に活かせるはず。

「店舗運営スキルには自信がある!」「もっと規模の大きい店舗を運営してみたい!」という方は、店長の仕事にチャレンジしてみるといいかもしれません。

おすすめの職業2.流通系の仕事

次におすすめするのは、流通系の仕事です。

映画館には普段からさまざまな業者さんが出入りしていますよね。その中でも「物流関係」の業者さんとは付き合いが深い傾向があると思います。映画館への納品はもちろん、映画館から各所に送る荷物も多くて、映画館の裏側ってほぼ小さな倉庫のようなものだったりしますよね。

映画館で働いていたからといって、流通系の仕事で具体的に活かせるスキルがあるわけではないですが、“親近感”はかなりある職業と言えます。

おすすめの職業3.映画配給の仕事

おすすめの職業の3つ目は、映画配給の仕事です。

「映画館で働いた経験を生かして、配給側にまわりたい」と考えている方は少なくないと思います。ただし、映画館社員から配給の仕事への転職のハードルはなかなか高めです…。

というのも、皆さんご存知のとおり、映画館と配給会社には絶妙な「上下関係」がありますよね。映画館と配給会社は近そうに見えて、以外と遠い存在だったりします…。

ただそうは言っても、実際に現場(劇場)で働いた経験と、現場運営のリアルな実態に関する知識が配給会社にとって有益なことは間違いないです。

映画配給会社の社員になると、映画のプロモーションの一環として劇場キャンペーンを実施することがあり、「劇場運営の知識・スキル」はとても役に立つんです。

ただし、規模の大きい配給会社だと「大卒」が採用の条件だったりします。「映画の配給側に行きたい!」という方は、映画館で働きながら応募できるチャンスを待つといいでしょう。

おすすめの職業4.他映画館への転職

最後に紹介するのが、他映画館への転職です。

これが実は一番現実的な転職方法で、映画館で社員として働いていると、他の映画館へ転職する人ってけっこう多いです。

というのも、映画館って外からはどこも似たように思われがちですが、実は他の映画館の運営実態はなかなか知ることができません。

そのため、他社の映画館の運営ノウハウを持った人物は、他の映画館から見てかなり「有益な人材」なんです。ただ、映画館の仕事が嫌で転職を考えている人からすると、この選択肢は魅力的ではないでしょう…。

なので「映画館の仕事は好きだけど、職場の人間関係や雰囲気が原因で転職を考えている…」という人は、他の映画館への転職を視野に入れることをおすすめします。

おわりに…

今回は、映画館からの転職を考えている方に向けて、おすすめの職業を4つご紹介しました。

映画館からの転職の難易度は比較的高めですが、「劇場運営スキル」「コミュニケーションスキル」などを活かせる職種であれば、転職を目指すことは十分に可能です。

「どんな仕事をしたいのか」「映画館で身についたどんなスキルを活かしたいのか」をよく考え、納得のいく転職を実現させましょう。




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with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。