映画館内でのお喋りって、オッケーなの?ダメなの?知っている人からすれば、「言語道断、ダメに決まってるだろ」と思いますが、この認識って、かなり個人個人で異なってきます。結構多いのです、「喋ってもいいじゃん」派。
僕も5回映画を観に行けば、1回は上映中にお喋りするペアを見つけます。映画館でお喋りをするって、法律で禁止されている訳でもないのですが実際はどうなのでしょうか。この記事で映画館としての立ち位置や海外の状況を考えていきたいと思います。
映画館側は「ダメ」
まずはじめに映画を観る場を提供している映画館側の立ち位置です。
上映前に注意喚起CMが流れる
映画によく行く人は知っていると思いますが、ここ数十年、携帯電話の普及などで映画が始まる前に流れるマナー喚起の映像CMは非常に多くなりました。
盗撮帽子、スマフォの扱い、持ち込み禁止…。その中の一つに必ず含まれているのが、「上映中のお喋り禁止」です。これを流している映画館側も、お喋りは他のお客様の迷惑になるからやめてくれ、という立ち位置です。
映画館スタッフは見回りしている
みなさんが映画に没頭している間、スクリーン内に以上がないか劇場スタッフは見回りをしています。予約を取った座席に座っているか(極端に移動、占拠していないか)、スマフォを使っている人はいないか。
その見回りでスタッフが注意している項目として、「お喋りしている人はいないか」というのも確認しています。お喋りして他の人の鑑賞を妨げてしまうと、クレームにつながり兼ねませんからね。
スタッフの見回りについて書いてある座席に関する記事はこちら。
子供向け映画はある程度許容している
しかし、作品によって客層は異なりますので、子供向け映画の場合、お子さんがお喋りしたり、大きい声を出したりしてしまいます。
これは仕方のないことで、親御さんも「お子さんを楽しませるため」に映画館に連れてきているので、スタッフも許容の範囲内としています。もし子供向け作品を鑑賞する場合、お子さんの少ない時間帯で夕方やレイトの回を観ることをお勧めします。
海外では「リアクション」をとる
僕も一度アメリカの映画館に行ったことがあるので、その経験から。
海外もお喋りはNG
『セッション』という映画を観たことあるでしょうか。映画の中で、主人公が映画館で働く女性に恋をして、その映画館に通うというシーンがあります。ある時親父と二人でその映画館へ行くのですが、映画の上映中に親父と喋っていると、他の客から注意されてしまいます。
映画でも描かれているように、海外でも基本的にお喋りはNGです。
ただリアクションがでかい
僕がアメリカの映画館に行った時や、日本の映画館で外国人がとる反応を観ているとそうなのですが、リアクションが非常に大きいです。
めちゃくちゃ笑ったり、叫んだり。こういった映画に対するリアクションは、基本的に大丈夫です。そこは映画館側もやめろと言えませんしね。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol2』を日本で観てた時なんか、映画が終わると隣の外国人が拍手喝采。つられて拍手しちゃいましたけど、幸せな気分でした。
なんで映画館でのお喋りはダメ?
最後に「お喋りしてもいいんじゃない?」と思う方へ。
意外に響いています、あなたの声
さすがに映画館の中でいつもの声量で喋る人はいませんが、声を抑えて喋る人はいます。けど、そのヒソヒソ声、かなり周りに響いているんですよ。映画館内で出ている音って、映画から出るセリフやBGMだけですが、それも随時流れているわけではないので、合間に響いてしまうんです。
実際にこれを近くの席でやられると、気になって仕方がない。たまったもんじゃありません。会話の内容はわかりませんが、やたらと耳につく。
お喋りだけじゃない、物音も
映画館内で耳につく音は、お喋り声だけではありません。特に多いのが、ビニール袋のカサカサ音です。これをやられてこの前も館内でキレている人がいました。
あのビニールのカサカサ音ってどんだけ注意しても必ず鳴るんですよ。うるさいシーンであろうと静かなシーンであろうと、ちょっとビニールに触れたら響きわたります。
これが映画館が持ち込み禁止にしている理由なんですが、詳しくは下記記事で。
最後に
映画館内でのお喋りがダメな理由、ご理解いただけましたか?映画館側が「ダメ」と言っているものは、すべてのお客さんに楽しんでもらうためのそれなりの理由があるからなのです。「気にならないからいいじゃん」などはあくまでも個人レベルでの意見なので、公共の場では通りません。
映画は、マナーを守って楽しく観ましょう。
だけど、映画上映中にどうしてもお喋りしたい、という方はこんな上映方式も最近増えてますので、是非一度読んでみてください。