『ニンジャバットマン』感想。ゴリラグロッドって?ポプテピピックやグレンラガンとの関係

みやざわ支配人

衝撃のアニメ作品!バットマンの完全和製版映画、『ニンジャバットマン』が公開されました。数あるバットマン映画の中でも異質なこの作品。ストーリー自体はバットマンに則っているけど、中身は違う。

この記事では感想を踏まえて、バットマン映画化の歴史や、『ニンジャバットマン』に登場するゴリラグロッドについて、ポプテピピックやグレンラガンとの関連性をお話ししたいと思います。

『ニンジャバットマン』について

 

ストーリー

ヴィランであるゴリラグロッドの開発したタイムトラベル装置が、ヴィラン収容所のアーカムアサイラムで暴発。阻止しようとしたバットマンやキャットウーマンもその被害にあい、なぜか日本の中世、戦国時代に飛ばされてしまいます。

少し遅れて到着したバットマン。戦国の世の日本では、ジョーカーやペンギンが各地の戦国大名にすり変わり、天下統一の戦いを繰り広げていました。お得意の最新装備が全て使えなくなったバットマン。どうやってジョーカー達を倒し、現代に戻るのか!

割引・入プレ情報

映画『ニンジャバットマン』の割引や入場者プレゼント情報です。

前売り券あり(ムビチケ)
サービスデイ等劇場による
入場者特典あり(ポスター)

入り具合

平日の夕方、公開日に行ったのですが、入りはまちまち。声優やアニメファンの方が結構多かったですね。声優目当てで来ている方が目立ちました。

若い層が多く、一連のアメコミ映画とは少し違った客層なのが目立ちました。

『ニンジャバットマン』徹底解説

 

続いて『ニンジャバットマン』の解説です。

脚本家は中島かずき!制作は神風動画!

完全和製のバットマンとして作られた『ニンジャバットマン』ですが、なんと脚本を担当したのは、『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』、劇団新感線の台本を書いている中島かずきさん!中島かずきさんと言えば、胸が熱くなる男の子脚本の名手です。

さらに制作は『ジョジョの奇妙な冒険』アニメ版や、『ポプテピピック』を制作している神風動画。神風動画は、オリジナルなCGアニメの制作などで有名ですね。

そのタッグを組み、出来上がった『ニンジャバットマン』。中身の解説をしていきたいと思います。

バットマン映画化の歴史

DCコミックでスーパーマンに次いで有名なヒーローであるバットマン。今までかなりの数の実写映画とアニメ作品が作られていますが、実はアニメ映画の公開は1993年以来となります。とは言っても、『レゴバットマンザ・ムービー』が公開されているので微妙ですが。

特にバットマン実写映画化については、ティム・バートンやクリストファー・ノーランが監督していたこともあります。『ダークナイト』が世代的に一番有名どころになりますかね。しかし、『ダークナイト』含めて、最近の『ジャスティス・リーグ』のバットマンもなのですが、非常に暗い…。

キャラの設定上仕方のないことなのですが、重苦しい、マーベル作品とは違ったテイストになっています。そして評価も微妙なことが多い。

しかし、昨年2017年に公開された『レゴバットマン ザ・ムービー』はバットマンであることをギャグにしたかのような内容で高評価を得ました。そんな中、日本製で脚本は中島かずきと言うもう期待しかできない内容の『ニンジャバットマン』が公開されることとなりました!

海外の反応

海外映画レビューサイトのRottenTomatoesでは、現在75%と言うなかなか高いスコアを叩き出していますね。日本製の映画でこれだけ注目されているのは珍しいです。まあ題材がバットマンなので。

2018年の5月からストリーミング配信されているようで、海外のファンの多くはすでに目を通しているみたいです。

ゴリラグロッドって誰?

『ニンジャバットマン』にはジョーカーやハーレイクイン、ペンギンなど有名なヴィランが多く登場するのですが、一人(一匹)だけ聞きなれないヴィランが。

それがゴリラグロッド。アメコミに詳しい方は知っているかもしれません。ゴリラグロッドは、元々はバットマンのヴィランではなく、同じDCコミックスの『THE FLASH』のフラッシュの敵として登場します。

ドラマ版の『THE FLASH』では同じくゴリラグロッドは何度も登場していて、念力で人を操ったり、ゴリラなのに人間以上に賢い、と言う設定はそのままです。『ニンジャバットマン』ではバットマンの敵として登場しますが、そういった歴史があります。

『ニンジャバットマン』感想※ネタバレ含む

 

続いて『ニンジャバットマン』を鑑賞した僕の感想です。

中島かずき氏!たくさんのロボをありがとう!

僕は個人的に『天元突破グレンラガン』が大好きで、その熱さとわけのわからないスケールのロボット大戦に高校の頃涙していました。それから脚本家の中島かずきさんを知り、追いかけてきました。

今回も、グレンラガンの様なロボの合体に、胸が熱くなる瞬間があり、しかもそれをバットマンでやってくれているのでもう最高…わけわからない…となりました。

ジョーカーとバットマンの対立も、『ダークナイト』をオマージュしてか吊り下げられたジョーカーとバットマンの構図、と言うのもしっかりとあって、とてもよかったです。

ちょっとついていけなくなる場面も

おおよそ勢いで進んでいくストーリーなのですが、ふとした瞬間についていけなくなったりします。バットマンやロビン、キャットウーマンのキャラとしての説明は全て省き、今回の『ニンジャバットマン』としての設定説明を優先しているため、バットマンを信仰する忍者集団が出てきたり(あまり活躍しない)、たまに興醒めを食らいます。

海外の日本の忍者好きの方などは忍者集団などは大好物なのでしょうが…。あと後半になるにつれ、バットマンの口数が極端に減ります。主人公不在になっていくようでした。

あと、現代の最新装備を全て無くしたバットマンが中世日本でジョーカーに一度負けて、その時代の武器などを駆使してジョーカーを倒す…所謂一度落ちて上がる、パターンを期待していたのですが、なんとその上がるシーンは絵巻物風の説明で大カット。なんてこったい。

でもキャットウーマンが可愛かった

しかし、キャットウーマンの可愛さは素晴らしかったです。CGで立体的に動く胸や、衣装。すらりと伸びる背中。いい…。

これであと、色気成分があればよかったです。ゴリラグロッドと温泉に入るシーンで、バットマンですら脱がないんですから。ちょっと息苦しかったですね。

まとめ

『ニンジャバットマン』、概ね楽しめたのですが、よしもう一回行こう!とはならなくて少し残念です。でも入場者特典のポスターが、メチャクチャ格好良いので、是非とも劇場でご覧になってください!




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with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。