いつまでもなくならない迷惑行為…見かけたら映画館スタッフへ報告を。

みやざわ支配人

楽しいはずの映画館でのひととき。しかし、迷惑行為を見かければ「許せない!」「せっかくの映画が台無し!」と気分は沈んでしまいます。

サービスデイで1,200円、通常で1,900円という安くない料金を支払って映画を観るのですから、上映中は作品に没頭して気持ちよく過ごしたいですよね。

「最近はどんな迷惑客がいるの?」「自分が見かけた迷惑客って普通なの?」など疑問に思っている方に向けて、今回は残念ながらいつまでもなくならない映画館での迷惑行為をご紹介します。

1.スマホをいじる

スマホが普及してからというもの、上映中にスマホをいじったり、通知や時間などをチラッと確認したりする人が残念ながら増えてきています。

最近では、「2時間スマホをいじれないのが辛いから、映画館は利用しない」という人もいるくらいです。

映画の上映中はシアター内が真っ暗になるので、スマホやデジタルウォッチの光が本人が思っている以上に目立ちます。

前方や左右でスマホの光がチラチラしていると、映画に集中できなくなってしまうのでかなり迷惑ですよね。

さらにコロナ禍では、上映中のスマホは「電源オフ」ではなく「マナーモード」が推奨されるようになりました。

これは、接触確認アプリ(COCOA)の効果を高めるためなので仕方ないのですが、結果的にさらにスマホに手を伸ばしやすい鑑賞環境になってしまっているかもしれません…。

上映中はスマホをバッグやポケットの中に入れ、周りの人に迷惑をかけることなく映画を楽しんでもらいたいものです。

2.上映中に撮影する

こちらもスマホに関連した迷惑行為です。上映中にスマホをいじるだけでも十分に他のお客さんに迷惑がかかる行為ですが、中にはスクリーンやシアター内を撮影する人もゼロではありません…。

まさに「STOP!映画泥棒」の映像の通り、映画館のスクリーンを撮影することは立派な犯罪行為なので、見かけたらすぐに映画館スタッフにご報告を。

また、中には上映中にスマホで自撮りをする方もいるそうです。

こちらは犯罪行為ではないものの、スクリーンの光がチラチラしたり、スマホに向かってポーズを構えたりしているが視界に入ってしまっては、不快な気分になってしまいますよね。

3.外から飲食物を持ち込みする

続いて、外から持ち込んだ飲食物を上映中に食べたり飲んだりする行為も、立派な迷惑行為に該当します。

ほとんどの映画館が、外からの飲食物を禁止しているのにもかかわらず、シアター内でファストフードやカップラーメンなどを食べているのは正直かなり迷惑です。

静かなシーンで、ガサゴソと飲食物のパッケージを開ける音が聞こえてきたり、映画館で販売していないはずの飲食物のニオイが漂ってきたりしたら、ほとんどの方は怒りを覚えるはずです。

もちろん、これはシアター内で“飲食すること”が迷惑行為という訳ではありません。

ほとんどの映画館には、出来たてのポップコーンやフード、ドリンクを販売しているコンセッションが併設されていますし、飲食自体は何の問題もないのでご安心を。

飲食物の持ち込みが禁止されている映画館で、飲食物を持ち込んで食べたり飲んだりする行動は立派な迷惑行為ですので、見かけたら映画館スタッフに報告してくださいね。

ちなみに、映画館が飲食物の持ち込みを禁止している理由については、以下の記事でくわしくお伝えしています。

実際どうなの?映画館が飲食物の持ち込みを禁止している本当の理由。

2018年5月1日

4.何かと音を立てる

ラブコメ映画のロマンチックなシーンや、ホラー映画の静かなシーンなど、ストーリーに没頭している中、「コソコソ」「ガサガサ」「ゴホッ」といった音が聞こえてくると一気に現実に引き戻されてしまいます。

映画の上映中は、私語はもちろんのこと、手荷物をゴソゴソといじったり何度も咳払いをしたり、何かと「音」を鳴り響かせている行為は迷惑行為に該当します。

もちろん咳がでてしまったりくしゃみが出てしまったり、生理現象で数回程度なら仕方ないのですが、何度も繰り返されるとイライラしてしまう人が少なくないでしょう。

中には上映中に寝てしまってシアター内にいびきを響き渡らせる人も。お客さん同士が配慮し合って、集中して映画を鑑賞できる環境を作れることが理想ですね。

5.背もたれを蹴ってくる

他の迷惑行為と比べると、出くわす確率はやや低めですが、ごく稀に後部から座席の背もたれを蹴ってくる人がいます。

席に座って静かに映画を観ているだけなのに、後ろから何度も蹴られたら誰だって不愉快な気分になりますよね。

気づかず座席を蹴ってしまっている子供なら、一度注意すればやめてくれるかもしれません。

ただ、注意したのに辞めてくれなかったり、あきらかに常習犯のようだったりすれば、まさに「迷惑行為」そのものなので、映画館スタッフに助けを求めましょう。

その他、皆さんが見かけた迷惑行為

ここでは、皆さんが映画館で遭遇したややレアな迷惑行為を紹介します。

最近では、Apple Watchなどのデジタルウォッチを身につけている人が増えているので、スマホと同様に光がチラチラして迷惑行為になってしまうことがあります。

Apple Watchだと、手首を上げても自動で画面が点灯しないようにする「シアターモード」が搭載されているので、上映中はこれをオンにする習慣が広まるといいですね。

飲食物の持ち込みの一種ですが、缶ビールの持ち込みも迷惑行為の一つです…。

缶を開ける音はシアター内にかなり響きますし、コロナ禍の今はアルコール類を販売休止している劇場も多いので、外部からのアルコール類の持ち込みは言うまでもなくNGです。

迷惑客を見かけたら映画館スタッフに報告を!

今回は、映画館で残念ながらいつまでもなくならない迷惑行為を一挙ご紹介しました。

これらの迷惑行為は、見かけないのが一番ですが、もし迷惑客に遭遇してしまったときは、映画館スタッフに報告してくださいね。

「静かにして!」「ちょっと!」など、お客さんに注意したくなる気持ちもわかりますが、お客さん同士でトラブルに発展してしまうことも…。

海外では、迷惑客に注意したお客さんが袋だたきにあったという事例もあるくらいです。

トラブルを避け、気持ちよく映画を鑑賞するためにも、迷惑行為を見かけたらぜひ映画館スタッフにご報告ください。




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わたしが書きました。

with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。