『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』のIMAXレビューと最速で観た方がいい理由

みやざわ支配人

今話題の『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』。映画史上初全編IMAXカメラで撮影との謳い文句が流れています。IMAX、IMAXと叫ばれていますが、日本の映画にIMAXって無くないですか?なぜでしょう。

それに、少し高い料金を支払ってまで観るメリットってあるのでしょうか?今回は今全世界が注目している、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』を通常上映ではなくIMAXで観るメリットについてお話ししていこうと思います。この記事を読めば、映画=映画館で観る方がいい!と思う…はず。

入場者特典がある!

 

まずはIMAXと全く関係のないところですが、嬉しい特典があります。多くのIMAX上映では特典が用意されています。

IMAX限定の特典

今回の『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』では、IMAX上映を鑑賞した人に特別ポスターを入場者にプレゼントしています。映画館のチケットもぎり口でもらえるはずです。上記の画像のようなポスターですが、超格好いい…早速部屋に飾りました。今度額縁買ってきます。

ちなみに、IMAX版を二回鑑賞したため、もう一つ同じポスターを貰いました。保管用にしておきます。奥に飾っているのは、『ドクター・ストレンジ』の入場者特典ポスター。

IMAX版は通常よりもチケット料金が高くなっているので、こういった入場者特典が目白押しです。『スター・ウォーズ』やマーベルシリーズなど、大作にはだいたいついてます。しかも格好いい。入場者特典は数に限りがあるので、早めにIMAXで観ましょう!

そもそもIMAXって?

 

続いて、IMAXの設備や中身のお話です。『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』ではどういった品質の違いがあるのでしょうか?

IMAXは決してでかいだけじゃない

IMAXについてみなさんが思うこと、「デカイ画面で映画が見れる!」。まずはそう思うんじゃないでしょうかね。勿論そうなんです。デカイだけじゃ無く、音響も通常上映とは格段に違います。全てを含んで、現市場で最大で最高品質の映画体験ができる設備になっています。

しかしデカイだけじゃないんですね。IMAXっていうのは。実は画質も通常の上映よりも格段に上がっています。日本人はあまり画質とかに拘りが無い傾向が多いですね。まずはなぜ画質が上がっているかについて。

例えば、真っ白なキャンバスを思い浮かべてください。キャンバスは2種類あります。一つは画用紙ほどの大きさ。もう一つは、あなたの仕事机くらいの大きさ。この二つのキャンバスに綺麗な花が一面に咲いている野原の、全く同じ絵を描くとします。

画用紙ほどの大きさのキャンバスに絵を描いた場合、花の一つ一つまで書き込むことは難しいですよね?花びらや雌しべ、そこまで詳細には書けないです。なぜなら、キャンバスが画用紙ほどの大きさしか無いから。でティールまでは描き込めないですね。

もう一つの仕事机ほどの大きさのキャンバスを思い浮かべてください。同じ花を描き込む時、キャンバスが大きいから細かいところまで描写することができます。花の雌しべだけでは無く、花粉。花粉を取りに来た小さなミツバチまで描けるかもしれません。

これが、現状のIMAXと通常上映の違いです。勿論、IMAX上映前提でIMAXカメラで撮影されている作品に限って言えることですが。通常のサイズで撮影してIMAXの画面比率に引き伸ばしたものでは無い)。『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』はIMAXカメラで撮影されているので、画質も通常映画よりも格段に違います。

IMAXで観るメリット

ではIMAX上映を前提に作られた映画をIMAXで観るメリットです。当然のことながら、ディティールまで詳細に作られている高画質な上映ですので、画面の端に写っているものまでリアリティがあります。まるで現実と同じような風景が視野いっぱいに広がる。

どうでしょう。これだけでも観る価値はあります。デカくて、高画質。映画館でしかできない体験を、最大限に引き伸ばした映画を観ることで、その映画により没頭することができますね。

『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』では様々な場所が舞台となります。宇宙やワカンダ。ニューヨークの街中。それが実際に見ている風景と差分が無いとすれば、行ったことの無い、今はまだ行けない世界までもが現実として目の前に広がるのです。

IMAXカメラで撮影されている

本作『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』は全編IMAXカメラで撮影されています。どういうことかというと、3D映画出始めにもよくあったのですが、あと加工で3D映画にする映画と、元から3D上映を念頭に3D用のカメラで撮影されているものがあります。

IMAXも同様に、通常のシネマカメラで撮影して、上映はIMAXで行うものと、IMAX専用カメラで撮影したものがあります。何が違うかって、フィルムで例えればわかりやすいです。通常のフィルムの大きさは35mm。IMAXは2倍の70mmフィルムが使われています。

簡単に言ってしまえば、大きいキャンバスに絵を描くか、小さいキャンバスに絵を描くかの違いが、撮影時から明らかに出てくるわけです。

このIMAXカメラが、メチャクチャ高額。レンタル料だけでも数千万円。この敷居の高さが、日本ではIMAX作られない理由です。金無いんですね日本。

映画館でしかできない体験

 

映画をIMAXで観る。『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』を映画館で観る。これが意味するところは何なのでしょうか。

金輪際体験できない

いくらIMAXカメラで高品質な撮影をされていても、そのクオリティを遺憾無く発揮できるのは映画館だけです。「DVD出てからいいや」なんて言わないでください。制作側も、映画館で観て欲しいから、映画館でしか観れない手法で撮影をしているのです。この撮影だけで何億円とかかっています。

何億円もかけて、映画館で観るのと自宅で観るのと同じ、ってことは無いでしょう。ハリウッドの超頭のいい人たちが弾き出し、あえて踏んだリスクなのですから。

今現在上映されているIMAX上映を見逃すと、金輪際体験することはできません。リバイバル上映とかがあれば別ですが、自宅のテレビで観ても同じ体験はできません。あなたの視野の中にはテレビボードの上の家族写真とか、リモコンとか、『アベンジャーズ』に出てこないものも登場しちゃいます。

最たる映画体験

僕は『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』を三回鑑賞しました。一回目はIMAX3D。二回目は通常2D上映。三回目は再びIMAX3D上映。断言しますが、一番集中できて、2時間40分が一瞬で過ぎたのはIMAXで観た一回目と三回目です。

今現状ある上映方式で、最も高品質なIMAXで好きな映画を存分に楽しむ。地獄に落ちそうなくらいの贅沢です。鑑賞料金も、少し高いと言っても数百円の差です。もし時間の都合が合うのであれば、絶対にIMAXで観るべきです。

ロケットの毛並みや宇宙のチリ、サノスの玉袋みたいな顎二、キャプテン・アメリカのヒゲ。そのどれもが目の前で現実に見えているものと差が無いとすれば、これはもう興奮するとしか言えないでしょう…。ディズニーランドなんて目じゃないです。

まとめ

なんだかIMAX信者みたいになってしまっていますね。僕も今まではIMAXは上映時間をずらしてまで選択はしてこなかったです。勿論IMAXで観れるものは観ていましたが、たまに「IMAXじゃ無くてもいいな…」と鑑賞後に思うこともありました。

今回は違います。100%IMAXで観るべきです。断言します。ポップコーンを我慢すれば、料金的にはなんの問題もありません!




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わたしが書きました。

with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。