皆さんは「ムビチケ」というサービスをご存知でしょうか?簡単に言えば、ネットで買える映画の前売り券です。前売り券なので、販売は映画の公開日までとなっていますが、最近新たに「ムビチケ当日券」というサービスが登場しました。
このムビチケ当日券について、メリットやデメリット、お得に使用する方法などをこの記事では書いていきます。
ムビチケについて
まずはムビチケ自体をあまりよく知らない方へ。
ムビチケ前売り券
ムビチケは、ここ数年で出てきた映画の前売り券です。以前は紙の前売り券を各配給会社がつくって販売していたのですが、数年前から全てムビチケに統一されました。
ムビチケはカード形式になっていて、裏面のQRコードもしくはムビチケ購入番号と暗証番号を使い、映画館のチケット売り場で鑑賞券と引き換えるか、オンラインで予約を行います。
ムビチケ自体は前売り券となっていますので、販売期間は映画が始まる公開日までとなります。特典がついたり、当日チケット売り場で買うよりも安く購入できるため、お得な映画鑑賞券となっています。
前売り券と当日券の2種類ある
先述の通り、ムビチケは今まで前売り券としての扱いでした。しかし、最近になってムビチケ当日券というものが登場し、ムビチケにも当日券と前売り券の2種類の券種ができたことになります。
本記事では、ムビチケ当日券のメリットやデメリットについて詳しく書いていきます。
ムビチケ当日券のメリット
販売が開始された、ムビチケ当日券は通常のムビチケと何が違うのでしょうか。
メリットその1:公開後に買える
ムビチケ当日券は読んで字の如く、当日に使える映画鑑賞券となります。前売り券は公開日までの販売でしたが、公開日以降、つまり映画を観に行こうと思ったその当日に使えるムビチケとなります。
今までは、ムビチケ前売り券を買い逃してしまうと、ムビチケを使っての映画鑑賞ができませんでしたが、当日券が販売開始されたことにより、公開日以降もムビチケが使えるようになりました。
ただし、注意が必要です。デメリットの項目で詳しくは述べますが、ムビチケ前売り券のように鑑賞料金が通常より安く鑑賞できなかったりします。
メリットその2:ムビチケ前売り券にできることは全てできる
雑な言い方になってしまいますが、ムビチケ前売り券でできることはムビチケ当日券でも全てできます。例えば下記のように
- クレジットカードや楽天Pay、docomoのd払いなど、多くの決済方法に対応している
- 映画館に足を運ばなくても、ムビチケ購入から座席の予約まで全てオンラインで完結できる
などです。
メリットその3:ポイントが貯まる
ムビチケ当日券は、ムビチケ前売り券と同じように、「ムビチケポイント」というポイントサービスを使い、ポイントを貯めたり使ったりすることができます。
ムビチケポイントは、ムビチケサービスに使えますので、ムビチケを購入する際に1pt=1円として使うことができます。ちなみに貯める際は、1pt=100円として貯まります。
ムビチケ前売り券も購入時にポイントが溜まるのですが、ムビチケ当日券の方が高い分、ポイントは貯まりやすくなっています。
ちなみにポイントの有効期限は、最終利用(貯まる、使う)から1年です。ムビチケを一年に一回買うペースだと、失効してしまうのでご注意を。
ムビチケ当日券のデメリット
続いてはムビチケ当日券のデメリットです。
デメリットその1:そもそも値段が高い
このデメリットが一番ネックなのですが、そもそもムビチケ前売り券に比べてムビチケ当日券は高くなっています。
作品にもよりますが、ムビチケ前売り券が一般1,400円なのに対し、ムビチケ当日券は一般1,900円と500円割高。
これには理由がありまして、そもそも映画鑑賞の劇場で買う一般当日券は1,800円という値段設定なので(今後増税などで変わる恐れあり)、それと同じ値段にしてしまうと誰も映画館でチケットを買わなくなってしまうからだと考えられます。
デメリットその2:面倒臭い
ムビチケ当日券は、映画館でチケットを買うのに比べるとやはり多少面倒臭いです。
映画館に行けば、その日観たい映画の鑑賞券を窓口ないしは自動券売機で購入して、入場するだけですが、初めてムビチケを使う方などはサービスに登録したり、決済情報を入力したりとやや面倒臭いです。
逆に全て事前にオンランで予約しておいて、当日は映画館で発券するだけの方が混雑もせず楽だという方は、こちらの方が便利です。
デメリットその3:特典がつかない
ムビチケ前売り券には、作品にもよりますが前売り特典がつきます。ポスターやキーホルダーなど、作品のファンとしてはどうしてもゲットしておきたいものが多いです。
しかし、ムビチケ当日券の場合は同じムビチケでもこれらの特典はつきません。前売り限定の特典なので、当然と言えば当然なのですが、どうせムビチケを使うのであれば何か欲しいという願望はありますよね…。
ムビチケ当日券をお得に使う方法
それでは、このムビチケ当日券はどのように使えばお得になるのでしょうか?
具体例
実際に具体例を出してみたいと思います。
ムビチケポイントはムビチケ前売り券の一回の購入で14pt(1,400円の鑑賞券を一枚購入)貯まることを前提とします。
例えば、3ヶ月に一回、カップルで映画を観る人がいるとします。いつもはムビチケ前売り券を利用していたのですが、その日はムビチケ前売り券を買い忘れてしまいました。
一年間ムビチケサービスを会員登録して利用していたので、今までに4回ムビチケ前売り券を買ったことがあり、2人合わせてムビチケポイントは14×4×2=112ポイント貯まっています。
これを1pt=1円で使えるため、ムビチケ前売り券を買い忘れたこの日は、ムビチケ当日券の購入に充てました。ムビチケ当日券は1,900円×2人=3,800円ですので、このポイントを使うことで、実質3,688円で購入することができました。
しかしこれ、劇場で一般当日券を購入すると2人で1,800円×2人=3,600円と、実はムビチケ当日券で無理してポイントを使ったとしても、劇場で直接購入した方が安いという…。
一体どこにムビチケ当日券を使うメリットがあるのかと言うと、例えば今後映画鑑賞料金が値上がりし、ムビチケ当日券と同じ1,900円になった際や、1ヶ月に何度もムビチケ当日券を利用してポイントを貯めている場合は多少メリットが出てきます。
映画館のポイントと併用
このムビチケ当日券は、映画館自体が発行しているポイントカードでもポイントを貯めることができるのでしょうか?
TOHOシネマズさんに電話で確認したところ、このムビチケ当日券でもムビチケ前売り券でも、劇場でのチケット発券の際に、各劇場のオリジナルのポイントカードに付与されるポイントは貯まるとのことでした。
ということは、ムビチケポイントと映画館のポイントカードを並行し、さらに決済時のクレジットカードなどに貯まるポイントも含めると、三重に貯めていくことができるため、毎回の映画鑑賞券をムビチケで購入した場合は、かなりお得になってきます。
今後なるべくムビチケを使うと、お得になる
先述の通り、3ヶ月に一回や半年に一回程度映画館に行く方にとっては、ムビチケ当日券自体はあまり魅力が無いサービスとなっています。
しかし、1ヶ月に数回映画館に足を運ぶ場合は、毎回の映画鑑賞券をムビチケ前売り券でお得に購入し、うまくムビチケポイントを貯めていけば、ムビチケ当日券をお得に購入できる可能性はあります。
ただ、ミイラ取りがミイラになるというか、そもそも映画館自体にもサービスデイというものが存在しますので、ポイントが貯まっているからと言って無理にムビチケ当日券を使うメリットはありませんが…。
映画鑑賞をお得にするための記事はこちら。
まとめ
サービスが始まったムビチケ当日券について色々と書きました。まとめると、「月に何回も映画を観に行く」人、「絶対に映画館でチケットを買いたくなく、オンラインで完結したい」人以外ほとんどムビチケ当日券を利用するメリットは無いんですね…。
ぶっちゃけ、ムビチケ当日券を1,900円で買うのであれば、映画館の近くにある金券ショップでムビチケ前売り券を買っちゃった方が、一回の鑑賞料金はお得です(ムビチケポイントは貯まりませんが)。
ただ、頻繁に映画館を利用する方にとっては、覚えておいても損は無いサービスかなと思います。その他詳細は、以下の『ムビチケ』公式サイトでご確認くだださい。
Check『ムビチケ』公式サイト