「映画館離れ」は本当か?時代はネット配信サービスと映画館の共存へ。




みなさんは映画を観るなら、映画館を利用する派ですか?それとも、動画配信サービスを利用する派ですか?

最近では、NetflixやHuluなどの動画配信サービスが高い人気を集めており、自宅で気軽に映画を楽しめる環境がますます整ってきると言えます。「こんな時代に映画館で映画を観る人は減ってきているのでは?」と疑問に思っている方も多いかもしれません。

そこでこの記事では、動画配信サービスと映画館の関係や、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

「動画配信サービスと映画館の関係を知りたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

代表的なネット動画配信サービス3選

毎月定額で映画やドラマを好きなだけ視聴できる「ネット動画配信サービス」。

まず、ネット配信サービスの料金体系や仕組みを理解するために、代表的なネット動画配信サービスを4つご紹介します。

1.U-NEXT

U-NEXTは、2007年に誕生した国内の動画配信サービスです。

月額料金が「2,189円(税込)」と、他サービスと比べて1.5〜2倍であるものの、「知名度の高さ」と「豊富なコンテンツ数」から高い人気を誇っています。

また、U-NEXTの会員は毎月チャージされるポイントを使って、イオンシネマやMOVIXなどの映画館にて、お得にチケットを購入することができます。

「過去の作品はネットで、新作は映画館で観たい!」という人には、U-NEXTがおすすめです。

2.Netflix

世界で人気の動画配信サービスといえば、Netflix。

ベーシックプラン(SD画質)であれば、月額880円(税込)で見放題で動画を視聴することができます。

Netflixの特徴としては、やはり世界的に人気のサービスというだけあって、人気のオリジナル作品が豊富なこと。

「映画だけでなく、オリジナルドラマやリアリティショーも観たい!」という人におすすめのサービスです。

3.Hulu

Huluは日本で2011年から利用が開始された、米国発の動画配信サービスです。

月額1,026円(税込)で、7万本以上のコンテンツを無制限で視聴することができます。

特徴としては、海外のコンテンツが豊富なこと。「洋画をたくさん観たい!」という人におすすめのラインナップとなっています。

4.Amazonプライム・ビデオ

Amazonプライム・ビデオは、ご存知Amazonが提供する動画配信サービスです。

Amazonユーザーには最も身近な動画配信サービスと言えるです。日本でもテレビCMがたくさん流れるので、知名度も非常に高いですね。

Amazonプライム・ビデオは、Amazonプライム会員(年会費4,900円)であれば追加料金なしで利用できるので、リーズナブルというか一石二鳥です。

オリジナルコンテンツも豊富ですが、他の動画配信サービスに比べると、特に”映画”という点においては見放題のコンテンツは少ないです。見放題の対象でない映画は、追加費用を払ってレンタル購入する必要があります。

それでも、「たまに映画を観ようかな」と思う程度であれば十分なラインナップなので、Amazonユーザーにはおすすめの動画配信サービスです。

動画配信サービス人気で「映画館離れ」が加速は本当?

上記で紹介したようなネット動画配信サービスの人気が高まるにつれ、「映画館離れ」が懸念されるようになります。

多くの人が、「映画館の1回の鑑賞料金で、ネットで映画が1ヶ月間見放題なら、映画館を利用する人は減ってしまうのでは?」と思っているかもしれません。

しかし、実際のところ、動画配信サービスと映画館は意外にも「共存」という形を見せています。

2018年に行われた「NTTコム リサーチ」によると、映画館での鑑賞率は2012年から減少傾向にあるものの、動画配信サービスの利用者で「映画館での鑑賞が減った」と解答した人はわずか17%であったことが分かっています。

また、映画館で映画を観る人ほど、動画配信サービスの利用が多いことも明らかになっています。

つまり、動画配信サービスの人気が高まっていることが、「映画離れ」を引き起こしているのではなく、映画好きの人が「映画館」と「動画配信サービス」を上手に使い分けているというのが現状です。

ただし、2020年はコロナウイルスの感染拡大により、映画館で映画を観る人は一時的に激減したので、その影響が後押しして動画配信サービスの利用者が増えたということは十分に考えられます。

劇場公開が中止!ネット配信に移行した作品

このように、近年成長を続ける動画配信サービスとは裏腹に、2020年はコロナウイルスの感染拡大により、さまざまな映画作品の劇場公開が中止なりました。

公開日を延期する作品もありましたが、一部の作品は動画配信サービスにて「独占配信」という形で公開されました。

実際に劇場公開が中止となって、動画配信サービスで公開された作品をご紹介します。

スパイ in デンジャー

ディズニー映画といえば、2020年9月に公開予定だった『ムーラン』が劇場公開中止となったことが話題になりましたよね。

同じく、2020年5月に公開予定だったディズニー映画『スパイ in デンジャー』も劇場公開が中止となり、7月より「ディズニー+」にて独占配信されています。

ソウルフルワールド

2020年12月11日(金)に公開予定だった、ディズニーの新作『ソウルフルワールド』も劇場公開を中止し、12月25日(金)から「ディズニー+」で配信されると発表がありました。

ディズニーが独自で動画配信サービスを持ち、映画館での公開を次々と配信に切り替えることは、正直映画館にとっては大打撃です…

この状況が、この先少しでも変わることに期待しています。

グレイハウンド

トム・ハンクスの新作『グレイハウンド』は2020年5月6月に公開予定でしたが、現在では「Apple TV+」にてプレミアム公開されています。

NetflixやHuluなどの動画配信サービスにように、オリジナルコンテンツの獲得を目指している「Apple TV+」の運営会社Appleが配給権を購入しました。

The Lovebirds(原題)/ラブバード

パラマウント配給の「ラブバード」という作品も、日本での公開日こそ未定でしたが劇場公開をやめ、Netflixでの配信へと切り替えました。

作品のジャンル、キャスト、時期なども若干影響しているかもしれませんが、配給の以降で様々な作品が劇場公開を取りやめ、配信での公開という選択をしています。

これまで常識だった「最新作は映画館で!」というのが、少しずつ通用しなくなってきている時代ですね。

動画配信サービスのメリット・デメリット

このように新作映画の公開も出来るようになった動画配信サービスですが、実際に動画配信で映画を観るメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

  • 料金が安い
  • 映画館やレンタルショップまで出向く必要がない
  • いつでもどこでも好きな時に視聴ができる
  • いつでも特等席で観られる
  • 満席や品切れがない

動画配信の最大のメリットは、「月額1,000円〜2,000円で映画が見放題」というコスパの良さでしょう。映画館で新作映画を1本観るのと、ほぼ同等の値段で”見放題”が実現します。

また、映画館やレンタルショップへ出向く必要がないので、いつでもどこでも思い立った時に、自分だけの特等席で映画を鑑賞することができます。

そして、どれだけ人気の作品でも「映画館に行ったけど満席だった…」や「レンタルショップに行ったけど品切れだった…」ということはありません。

デメリット

  • 迫力が少ない(画面・スピーカー)
  • 最新作の視聴ができない
  • 集中しにくい
  • 利用しなくても月額料金がかかる
  • 通信環境によっては視聴にストレスがある

動画配信サービスのデメリットとしては、「映画鑑賞にふさわしい環境がそろいにくいこと」があげられます。

「画面が小さい」「音が悪い」など、映画好きの人だと、「映画館で観たらもっと良かっただろうな…」と感じてしまう点が多々あります。

また、「たくさん観るほどお得」という性質上、映画を月に1本も観ないような月でも料金が発生するので、使い方によっては損をしてしまうこともあります。

動画配信サービスで映画を観る場合は、ご自身の環境にあった視聴方法を探す必要がありますね!

映画館のメリット・デメリット

続いて、映画館で映画を観るメリット・デメリットをご紹介します。

新作映画が動画配信サービスで公開されるという、ここの構図だけを切り取ると「新作映画も配信で観れるなら、映画館に行かなくていいよね」となってしまいそうですが、もちろん映画館で映画を観るメリットも多々あります。

メリット

  • 最新作がいち早く楽しめる
  • 大画面・大音量で観られる
  • グッズや特典が手に入る
  • 映画に没頭・集中できる
  • 映画体験を共有できる

映画館は「映画を観る」ための場所なので、やはり施設的に映画を観る環境がバッチリ整っています。映画館で公開されるような作品も、当然映画館での視聴を前提に作られているので、画質や迫力・没入感など映画体験が全然違います。

家で映画を観ていると、ついスマホをいじりながら観てしまったり、最後まで観ないうちに他のことをしてしまったりすることがありますが、映画館を利用することでそういったこともせず、映画に100%没頭することができます。

また、映画館という場所は公共の場所であり、場合によっては数100人の他人と同時に1つの映画を観ることになります。これが嫌い…という人も中にはいますが、映画館で映画を観るということは、その数100人と”感動を共有すること”です。

「あのシーンでみんな泣いてたな…」とか、「あそこま本気でみんな驚いてたな…」とか、観客が一丸となって映画を楽しむのが映画館です。

デメリット

  • 配信やレンタルに比べて料金が高い
  • 移動が必要
  • 他のお客さんへの配慮が必要
  • 好きな席で観れない場合がある

映画館を利用するデメリットは、やはり料金が高いことでしょう。動画配信サービスの1ヶ月の利用料と新作映画1本がほぼ同額になるので、人によっては高すぎると感じてしまうかもしれません。

また、前述の”映画体験を共有”も場合によってはデメリットになり得ます。

映画鑑賞のマナーを守れないようなお客さんと近い席だったりすると、その映画自体に悪い印象を抱いてしまうような可能性もあります。このあたりは、公共の場という意識をみなさんで持って、より良い映画環境を作っていってほしいと願うばかりです。

時代はネット動画配信サービスと映画館の共存へ

この記事では、人気を集めている動画配信サービスと映画離れの実態について紹介しました。

自宅で手軽に映画が観られるようになった今、時代は「ネット動画配信サービスと映画館の共存」へと向かっています。

動画配信サービスと映画館には、それぞれメリット・デメリットがあるので、「どちらか一方だけ…」というのは難しいでしょう。

目的やシーンに合わせて、動画配信サービスと映画館を利用していきましょう!






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みやざわ支配人

with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。