『マイティ・ソー/ラグナロク』バトルロイヤル?何を言って…

※ネタバレなしですが、予告編や今までのシリーズの内容には触れています。
2017/11/3公開!
奇しくも?iPhoneXの発売日と被った『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(原題Thor: Ragnarok)を紹介します。
今回は、すべてのマーベルシリーズを観ていることを前提に色々と書いてみようと思います。
なぜ移民の歌が主題歌なのか?原題タイトルと邦題はなぜ違うのか?この後どうなるのか?

前回までのあらすじ

『マイティ・ソー/バトルロイヤル』本編中の時系列を整理しましょう。
『マイティ・ソー』シリーズとしては第3作目になるのですが、一連の『マーベル・シネマティック・ユニバース』作品としては17作目。もはやテレビドラマのワンシーズン分はあります。

では、『マイティ・ソー』ですが、以下のように公開されています。
『マイティ・ソー』2011年公開
『マイティ・ソー/ダークワールド』2014年公開(日本)

そして2017年現在、3作目となる『マイティ・ソー/バトルロイヤル』が公開されました。
私自身『X-men』シリーズからひたすらアメコミ映画を追いかけているのですが、もうアクセルの壊れた車みたいに突き進んでいる感じはします。誰も止められません。

現実の公開時期は上記のようになっているのですが、ソーを中心に作中の時系列を整理してみます。
『マイティ・ソー』→『アベンジャーズ』→『マイティ・ソー/ダークワールド』→『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』→『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(ソー出演無し)→『マイティ・ソー/バトルロイヤル』

このような流れになっています。
ソーを中心に見れば、『マイティ・ソー/ダークワールド』後の、直接の続編なのですが、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にアベンジャーズとして参加しています。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の1年後に、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の物語が展開され、多くのヒーローが出てきたのですが、ソーとハルクは欠席でした。その間の出来事が今回の『マイティ・ソー/バトルロイヤル』です。キャプテン・アメリカとアイアンマンが戦っている間にお二人こんなことしていた模様。

ちなみになぜか今回の『マイティ・ソー/ラグナロク』は公開日がアメリカと同じ。前回は3か月ほど空いてるし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス』も数ヶ月待たされてるのに。多分ハルクとかドクター・ストレンジとかアベンジャーズ関連の出演が多いからでしょう。

今作にも登場するハルクですが、ハルクだけ単独作品が『インクレディブル・ハルク』一作だけとなっています。しかも、演じている俳優は一連の『アベンジャーズ』シリーズに出ているマーク・ラファロではなくエドワード・ノートン。
別の『ハルク』シリーズもありますが、直接マーベル・シネマティック・ユニバースに繋がっているのは『インクレディブル・ハルク』になります。

『マイティ・ソー/バトルロイヤル』感想と邦題の問題


早速公開日に観てきました。入りはまちまち。相変わらず若い方が多いです。
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』ですが、今までの『マイティ・ソー』シリーズとは一線を画します。どう違うのか。それは作劇の雰囲気がギャグ路線に振り切っている点です。『マイティ・ソー』『マイティ・ソー/ダークワールド』共に、シリアス路線でした。特に『ダークワールド』は、恋人ジェーンが死にかけたり、ロキが死んだり。それまでは北欧神話を基にしているマイティ・ソーの”神の戦い”を中心に描かれているため、派手なアクションシーンや神話にちなんだ物語が多くありました。しかし今回の『マイティ・ソー/バトルロイヤル』は、”ヒーロー”としてのソーを真正面から描いています。神や宇宙人が当たり前になったマーベル・シネマテック・ユニバースにおいて、最強クラスであるソーは、この物語で文字通り一から仕切りなおします。故郷を追われ、愛用の武器(ムジョルニア)も壊され、家族を失っても、ソーは”何とかなるさ精神”で皮肉に自分を笑います。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの成功以降、宇宙×ギャグの相性の良さを証明できたため、今回の『マイティ・ソー』も笑いどころの絶えない何とも愉快な作品に仕上がっていました。
ソーが自分を一歩引いた視点から笑う、という作風、これは今回マーベル作品を初めて監督するタイカ・ワイティティ監督の作風が出ています。


タイカ・ワイティティ監督

コメディアンや映像作家を経験。
代表作は『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』。現代に生きるヴァンパイアの生活を追った、モキュメンタリー映画となっています。これがとても面白い。皮肉なギャグが多く、例えばヴァンパイアは鏡に映らないので、格好いい服を着ても鏡で見れなかったり、招かれないと建物に入れない性質から、夜のクラブや飲み屋に入れなかったり。”ヴァンパイア”であることを笑いにしています。huluで配信中ですので探してみてください。

このタイカ・ワイティティ監督の作風が見事にマッチして、神であることを一歩引いた視点で見ながら、神であるからこそ起きる笑いや、宇宙人、怪物であるからこそ表現できる笑いがあります。

さてこの映画、邦題がなぜか『マイティ・ソー/バトルロイヤル』です。なぜバトルロイヤル?原題は、『マイティ・ソー/ラグナロク』です。ラグナロクは北欧神話における世界の終末という意味です。バトルロイヤル、にした理由はおそらく、ラグナロクでは親しみがなく、分かりづらいからでしょう。だから、劇中登場する闘技場シーンだけにスポットを当てて、日本で流行った『バトルロワイヤル』に寄せてこのタイトルにって具合でしょうか。全く関係ねえ!!

なぜ「移民の歌」が流れるのか

『マイティ・ソー/ラグナロク』では、予告、本編のオープニング、そして作中の一番大切なところでレッド・ツェッペリンの「移民の歌(Immigrant song)」が流れます。ア〜ア〜ア〜で有名なあの曲です。デヴィッド・フィンチャー版の『ドラゴン・タトゥーの女』でも使われていましたね。
「移民の歌」は元々北欧のヴァイキングのことを歌っている曲だと言われています。そしてヴァイキングが信仰するのは北欧神話のオーディンやトール神。『マイティ・ソー』の元ネタです。歌詞の中にも、ヴァルハラ(オーディンの宮殿)のことが出てきます。
歌の内容は、ヴァイキングが奪われた神々を取り戻すために西の海岸を目指す。この意味は、映画を観れば必ずわかります。映画の雰囲気に合うから「移民の歌」が使われているわけではなく、ちゃんとした意味があるのです。
それは観てのお楽しみ。

 

続編はどうなる?

※ここから少しネタバレになります(本編の内容には触れない)

次のマーベル作品は2018年3月公開の『ブラック・パンサー』。そして2018年4月『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に続きます。(アメリカより日本公開が約一週間早い!)
この『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の予告がディズニーのファン・イベント「D23 Expo 2017」で公開されました。そのリーク映像がネットでちらほら見られますが、予告の冒頭のあるシーンに、今回の『マイティ・ソー/バトルロイヤル』のエンドクレジット後の映像が繋がります。
つまりいち早くソーは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の世界に合流したことになります。
一体どうなるのか、アベンジャーズシリーズ。もう目が潰れてしまったとしても、目が離せません!






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PROFILEわたしが書きました。

いとうMgr.

某大手シネコンにて、アルバイトスタッフとして4年間勤務して、喜びも悲しみも味わった男性。
映写技師からポップコーンの販売まで、4年間勤めてみればアルバイトのほとんどをこなせるようになっていた。好きな映画はエドガー・ライト作品。大手シネコンではエドガー・ライト作品は中々上映されず、当時は憤りを抱いていた。