映画館を利用する人に、そこで感じた疑問や、利用した感想など”生の声”を伺い、みやざわ支配人が対談形式でその疑問に答えて行く【The Real Voice】。
第2回目となる今回は、小学生と高校生のお子さんを持つ藤野さんにお話を伺いました。
映画館の利用頻度
すみません…うどん屋さんなんかに来て頂いて…
子どもたちが観たい映画って、だいたい春休みとか、夏休みとかの大型連休のタイミングが多いので、年間で4回と5回とかですかね。
ちなみに、いつも行く映画館って決まっていますか?
あとは、チケットの買い方とか勝手がわかっていて、楽だからっていうのも理由です。子どもと一緒だと、新しいトコは何かと大変そうで…
お子様向けの作品は、映画館によって上映の有無って言うのも少ないので、あまり観に行く映画館を変える必要もないですもんね。
家族で映画館を利用して気付くこと
コナンくんの時もそうだと思うのですが、ご家族で映画を行った時って、独身の頃と比べて何か違いってありますか?
売店の利用について
1つは、子ども達が欲しがるので、ほぼ100%売店を利用する事になったという点ですかね。
独身の頃は、あんまり使っていなかったかも知れませんね。ちょっと高いし…
でも、持ち込みなんかはしてないですよね??
話を本題へ戻しましょう!
子ども2人を連れて行くと、だいたいポップコーンとドリンク2つに、チュロスを買う場合があったり、それに私たちもドリンクを買うので、結構な量になるんですね。
その時に、もちろんトレーをくれるんですけど、あのトレーが浅いなーって感じます。
ポップコーンの入れ物の高さに合わせて、もう少し深くならないもんなんですか?
(代表的な映画館のトレー)
藤野さんが言われる通り、ポップコーンの入れ物と見比べると浅い気もします。
でも、少し考えてみてください。
映画館という場所だから、ちょっと見え方が変わっているのかも知れませんが、いわゆる「トレー」って、だいたい平らじゃないですか?
映画館は、お子様からお年寄りまで幅広い年代のお客様がご来場されます。館内は全体的に薄暗くて、トレーを持って歩く距離も長いので、映画館専用のトレーを使っているんです。
なので、あれでも通常のトレーと比べると、実は落下防止の対策が十分に取られているんですよね。
これは劇場運営側の観点ですが、あのトレーは回収時の事まで考えて設計されています。簡単に重ねられて、なるべくスペースを取らないように設計されているんです。
あのトレーって劇場に300個とか、多いところだと800個近くあるので、保管に場所が必要だという事もあって、あまりスペースを取る設計に出来ないんです。
持つ方も気を付ければ良い事ですもんね。内情が聞けて良かったです。
チャイルドシートについて
最近は、子どもが大きくなったので使う機会が減ったんですが、映画館に子ども用の椅子?みたいなものがありますよね?
使い方もイマイチよくわからないです…
この写真のような使い方が一般的で、子どもの視界を確保できるようになっているものなんですけどねぇ。
この状態で2時間、子どもが落ち着いていられるはずもなく…正直、私は2つ使って1つを背もたれにさせてますね。
数に余裕があれば、もちろん複数使って頂いて、使い方もある程度自由で良いかなとは思うんですが、混雑する作品だとそうはいかないですもんね。
そもそも、チャイルドシートのラックが空になってて、1つもない事もありましたね。
明確に答えられず、申し訳ないです…
あくまで、1つの意見です。
チャイルドシートのメーカーさんが、この記事を見てくれている事を願っています。
映画館のサービスについて
映画の上映時間
映画を観に行こうとした時に、たぶん終了が近くなってきてるからだと思うんですけど、1日1回しか上映がなくて、しかもその時間がすごくビミューな回がありました。
実際、映画の上映時間や上映回数は、本部や配給との契約の兼ね合いもあるので難しい部分も多いです。
公開から3週や4週経つと、上映回数が一気に減ることも間違いないです。
ただ、そういった場合でも過去のデータから、どの時間にニーズがあるかというのを考慮して時間を決めています。
映画って、毎週新作が公開されて、映画館のスクリーン数は限られているので、週を重ねるごとに、必ず上映回数は減っていってしまいます。
一般的なご案内になってしまいますが、上映回数が多いうちに出来るだけ観に行ってほしいですね。
なかなか仕事しながらだと難しい部分もありますが、事前に上映時間をチェックして行くようにします!
シアター内までのお見送りシステム
私は映画を観ないで、子ども達だけで映画を観させる事があったんですけど、チケットをもぎる入口で、私がお見送りしようとしていると「良かったら、お席まで一緒に行かれますか?」とスタッフさんが声を掛けてくれたんです。
あのサービスは、本当に素晴らしいと思いましたね!
気を利かせて、藤野さんにお声掛けをしたスタッフの対応も素晴らしいですね。
色々な問題が起き兼ねないなので、保護者のみなさまも心配でしょうし、ぼくらも安心出来るので、保護者の方がいらっしゃる場合は、一緒にご入場頂いてますね。
映画館デビューと子どもだけでの映画鑑賞
藤野さんは、お子さんを映画館に連れて行ったのって、いくつになってからでしたか?
あまり騒がなくなって、周りに迷惑を掛けないようになってからでした。
映画館デビュー
もちろん、その子の性格なんかにもよるとは思うので、一概には言えませんが…遅くても小学校に入るまでには映画館を体験しておいた方が良いかなと思ってます。
ちなみに、”3歳未満で、保護者の方のひざの上でご鑑賞される場合”は入場無料です。作品や劇場によって、異なる場合もありますが、ほとんどの場合2歳以下は無料で入場出来ます。
これも1つの目安になるかも知れませんね。
子どもだけでの映画鑑賞
不安とかあります?
うちの場合は、高校生になって初めて友達だけで映画館に行かせたんですけど…やっぱり、中学生だけだと不安ですね。
財布が盗まれたりとか、女の子だと痴漢に遭ったりだとか…あとは、観客同士のトラブルとかも怖いなって思います。
子どもが観ちゃいけない年齢制限のある映画とかも上映されてますもんね?
最後に
藤野さんに、うどん屋さんで映画館についてのお話を伺いました。
劇場運営側から、「身体が不自由なお客様のため」「女性のため」「お子様のため」と色々な考えでサービスを提供しているつもりではありますが、実際に使っているお客様からすると、まだまだ不足している事が多いのも事実なのかもしれません。
藤野さんからは、そんな生の声を”貴重な母親として”の視点から、たくさんの聞く事が出来ました。
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