『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』がどことなく既視感に溢れていたレビュー

みやざわ支配人

MARVEL作品がひと段落したいま、公開されるアメコミ映画は激減。久しぶりの公開は、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』。一応、『スーサイド・スクワッド』とは地続きになっている作品ですが、どうなのでしょうか。

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』について

https://www.youtube.com/watch?v=kHo8QYfxvok

まずは作品の大枠から。

ストーリー

『スーサイド・スクワッド』にて初登場したマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クイン。大好きなプリンちゃんであるジョーカーと悪事を働いていたが、破局してしまう。

失恋に苦しみながら日々の悪行を頑張るハーレイ・クイン。そんな彼女を度重なる災難が襲う…。

割引・入場者プレゼント

入場者プレゼントはIMAX上映限定となっており、先着順ですのでお早めに!

前売り券あり(ムビチケ)
サービスデイ等劇場による
入場者特典A3ポスター(IMAX限定)

入り具合

春休み平日昼の回に行きましたが、今回はコロナの影響もありガラガラでした。

混雑予想と上映終了予測

では続いて今後の混雑予想です。

混雑予想

外出自粛もあり、混雑していませんが、コロナの影響もありますので鑑賞には要注意が必要です。

上映終了までの期間予測

コロナの影響で多くの作品が公開延期になっています。そのため、順当にいけばあと1ヶ月は公開していると思います。

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』感想※ネタバレあり

 

鑑賞前は少し心配していて、鑑賞後やっぱり心配が的中しちゃったので感想をまとめます。※ここから先はネタバレを含みます

あ、これは『デッドプール』です

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』を観て真っ先に感じたのは、『デッドプール2』と相当似通っているということ。既視感を感じました。『デッドプール2』では、最愛の人を亡くしたデップーちゃんが、コロッサスやドミノ、ケーブルらと共に未来を変えるべく、ぽっちゃりな男の子を守り、奮闘します。

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』はと言うと、ジョーカーに振られたハーレイが酒浸りの生活を送りながら、知り合った刑事や殺し屋と共に、うっかりギャングの大切な物を飲み込んでしまった、ぽっちゃりな女の子を守り、奮闘します。

一緒じゃんこれ!!

他にも『デッドプール2』と『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』にはシーンとして既視感を感じる箇所があります。例えば、デップーがコカインを浴びてハイになりながらも敵を倒すシーン。これ、全く同じシーンが『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』に登場します。何もそこまで同じじゃなくても…。

あと、ハーレイ・クインがたまに観客に喋りかけてきます。そんなこと『スーサイド・スクワッド』のときはやってなかったのに…。

多分パリピ向けの映画です

『デッドプール2』との類似点は色々あるのですが、決定的に違うのは『デッドプール2』は所謂アメコミオタク向けに小ネタを詰め込んでいたのですが、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』はやたらとEDMガンガンで踊るシーンが多い。ハーレイの意識が飛びかけたときに急に妄想が始まって踊り出す。

そういえば『スーサイド・スクワッド』公開後のハロウィン、渋谷で大量のハーレイ・クインのコスプレがうろついていましたね。

多分これ、そういったパリピ向けの映画です。ハーレイ・クインのコスプレしてた人はこの映画観たのかな…。

面白いところもあります

昨今のハリウッド事情というか、『ゴーストバスターズ』や『オーシャンズ11』の女性版リブートなど、これまでハリウッドが抑え込んでいた女性をメインにした映画が増えてきています。(あと『ターミネーター』とか『メン・イン・ブラック』とか)

個人的にこれは素晴らしいことだと思うし、社会の男女比は平等になればいいと思っているのですが、それと作品の面白さは全く別の話なんですよね…。

やるならちゃんとやろうよ!というか、今挙げた全ての映画が結局リブート元をなぞっただけであったりとか、他の作品を丸パクリしたものだとか、結構多いと思います。

と言っても『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』にも面白いところはもちろんあります。

ラストの女の子を守りながらの立ち回りとか、腕力で男性に勝てないから足技多めとか、マーゴット・ロビー可愛いとか、エッグサンド美味そうとか、ハイエナ可愛いとか。

折角面白いところがあるのに、やたらと既視感のノイズが多くて作品に集中できなくなっちゃいます。

まとめ

総評するとそれなりには楽しめたのですが、もう一回観ようとはならなかったです。次のDC映画、『スーサイド・スクワッド2』はジェームズ・ガン監督!多分大丈夫!

 




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わたしが書きました。

with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。