映画館のアルバイトの内容を紹介!ポップコーン売り?誰でもできる?コンセッション編

みやざわ支配人

さて、連続してお届けしている映画館のアルバイト紹介。今回はチケット、コンセッション、フロア、映写の中のコンセッションについてお届けします。コンセッションとは簡単にいえば、映画館のフード販売。では具体的なお仕事はどんなのでしょうか?

この記事では、4年間ですべてのセクションを経験した元映画館アルバイトスタッフが、コンセッションスタッフの業務内容から時給、どういった人が働いているのかを書いていきたいと思います。バイト選びの参考になれば幸いです。

コンセッションの業務内容

 

まずは業務内容から。劇場によってメニューなどで差はありますが、共通の基本的なところを紹介したいと思います。

フード・ドリンク販売業務

お客様と対面でポップコーン、ホットドッグなどのフード、ジュースやお酒などのドリンクを販売する業務です。流れとしては、注文を受け、レジの液晶などで選択し、商品を用意して提供する。普通のファーストフードなどの飲食店と大きな違いはありません。

ただ一つ違うところは、通常の飲食店はレジ係とキッチン係が分かれているところが多いですが、映画館の場合は一人で全てをこなすパターンが多いです。

理由は業務が単純だからです。ポップコーンは入れるだけ、ドリンクも注ぐだけ。ホットドッグやパニーニと言われるパン系は焼いて挟むだけ。とってもシンプルでシステム化されているので、一人でもできちゃいます。ただし混雑時などは、効率を上げるために二人体制で行う劇場が多いです。

フード調理業務

調理と言っても、残り時間を考えてストックを作っておくだけです。ポップコーンの場合は、種をポップコーンマシンの釜に入れて、塩味の場合は塩を、キャラメル味の場合はキャラメルの粉末を入れて、爆ぜるのを待つだけ。よく見る光景だと思いますが、釜からポップコーンが溢れてくると、ひっくり返してしたのウォーマーに入れるだけです。

パン系の食品は冷凍がほとんどなので、ストック分のみ解凍しておくだけです。チュリトスなんかも同じですね。ドリンクはサーバーで管理しているので、足りなくなったらシロップを入れるなどします。

基本的に、「一から作って、メニューを覚えて…」と言う調理業務はありません。だいたいは出来合いのものを提供する形になります。

清掃業務

食品を取り扱うセクションなので、衛生面には気を使います。営業終了後の清掃はもちろんのこと、レジ台など営業中でも汚れがあるところは掃除します。

一番大変だな、と思うのはポップコーンマシンの掃除です。ものがでかいのと、油が大量についているので、毎回ピカピカにするのは時間が結構かかります。

もちろん、スタッフ自身も身だしなみには他のセクションよりも気を使わなければいけませんし、帽子も着用必須です。

時給と勤務時間

 

続いて気になる時給と勤務時間です。

時給

時給は地域により差が激しく、750~1,000円くらいです。前記事のチケット編と変わりませんね。というか、劇場内はほぼ一律の時給です。勤務時間で違いが出てきます。

時給に見合っているのか

業務内容は飲食業の様ですが、実際は飲食業よりもはるかに楽です。冷凍と作り置きを提供するだけなので、注文を受けてからドタバタとすることはあまりありません。時給に見合った内容だと思います。

勤務時間

コンセッションの場合、チケットより長く、フロアより短い、という印象です。最終上映回プラス1時間くらいが最終勤務時間です。なぜかと言えば、最終入場が終わった後の清掃業務があるため、チケットの様にすぐには帰れません。

終電などがある大学生の場合は少しこの辺りを考慮しないといけないですね。

働いている人とシフトの入り具合

 

次にコンセッションに多いアルバイト層を紹介します。

日中〜夕方

この時間帯はやはり主婦の方が多くいらっしゃいます。ただし、中でも男性の割合は少し多めです。6:4くらいで女性:男性くらいでしょうか。あくまで僕の経験則ですが。

夕方〜夜

この時間帯は大学生の時間帯ですね。大学生でも男性はそこそこ多めです。少なくともチケットよりは多くいます。なぜかと言うと、清掃などで力仕事があるため、男性のスタッフが多くなりがちです。

シフトの入り具合

どれだけシフトに入れるのか…と言いますと、映画館のセクションの中では比較的シフトに入ることができるセクションになっています。チケットの様に無人になることもなく、お客さんの多い少ないに関わらず、毎日清掃業務はありますからね。

僕の働いていた時は、結構な頻度で入って月に10万円以上稼いでるスタッフも結構いました。夕方よりも土日などは日中が忙しいパターンが多いので、朝から夜前まで、というシフトもあります。

まとめと正直なところ

僕は当初映写希望で面接を受けて、チケットになっていたのですが、正直なところ「コンセッションだけは…」という感じでした笑。なぜかと言うと映画館内で唯一の飲食業務だからです。

飲食って絶対自分にはできないなと思っていたのですが、実際にやってみると、カフェよりも圧倒的に簡単で、そこまで飲食業っぽくなかった印象です。

ただ女性の方は結構気になると思いますが、ポップコーンの匂いなどはかなり付きます。いい匂いといえばいい匂いなのですが。

もしコンセッションをお勧めするのであれば、圧倒的に大学生の方です。働いている層も若い方が多いので。メインの収入になり得るくらいにはできると思うので、是非挑戦してみてください。




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わたしが書きました。

with Theaterの支配人です。
7年間大手シネコンで劇場マネージャーを務めたのち、デザイン・マーケティングの仕事を経て独立。今でも映画館の仕事は素敵だと思っています。尊敬する人物はジャッキー・チェン。仕事でトム・クルーズに会った時に緊張し過ぎて顔が白くなった経験あり。