2021年9月末をもって、全都道府県で「緊急事態宣言」が解除されました。
これにより、一部の映画館では、チケットの全席販売やレイトショーの実施、アルコール類の販売が再開されています。
とはいえ、地域や自治体による要請、興行会社によって、各シネコン・劇場の対応はさまざま。
まだかつての“日常”が完全に戻ったわけではなく、劇場によって状況が異なるため、映画館に足を運ぶ際は注意が必要です。
そこで今回は、緊急事態宣言が明けた今、営業時間や座席開放など映画館の最新状況をくわしくご紹介します。
「久しぶりに映画館を利用してみようかな…」「二転三転してた映画館の営業状況を知りたい…」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
コロナ禍の映画館、これまでの状況をおさらい!
まず、これまでのコロナ禍において、映画館がどのように営業(休業)してきたのか、最近の状況をザッとおさらいしておきましょう。
緊急事態宣言やまん延防止措置などにより、休業や条件付きでの時短営業を行ったり来たりしているので、正直のところ困惑されている方も少なくないと思います。
映画館の営業状況を2021年4月から振り返ると、次のようになっています。
- 2021年4月25日:緊急事態宣言発令(映画館へ休業要請)
- 2021年6月1日:休業要請の緩和(条件付きでの営業再開)
- 2021年6月21日:緊急事態宣言解除(全席解放)
- 2021年7月12日:緊急事態宣言発令(条件付きでの営業)
- 2021年10月1日:緊急事態宣言解除(通常営業再開)
全体的に見ると、飲食店やショッピングモールなどと同様に「時短営業」や「アルコール類の販売休止」といった条件付きで営業している期間が大半を占めていますね。
そして10月、緊急事態宣言が解除されたことにより、一部の劇場を除き「通常営業」が再開しています。
ようやく明けた緊急事態宣言。映画館の営業条件はどうなった?
緊急事態宣言下では、「夜9時まで」「隣同士で座れない」など、さまざまな条件のもと営業していた映画館。
では、緊急事態宣言が明けたことによって、これらの条件はどうなったのでしょうか?
1.収容率(座席販売)
2021年10月、緊急事態宣言の解除に伴い「収容率50%まで」という条件はなくなりました。
これにより、一部のシネコン・劇場を除き、全国の映画館で「全席販売」が再開しています。
「友だちや恋人と映画を観に行っても、隣同士では座れない」という新常識がもはや定着しかけていましたが、現在は隣同士で席を確保することが可能です。
映画館の日常が戻りつつある一方で、中には「ソーシャルディスタンスを確保できなくなるのでは…?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
そんな方は、比較的空いている時間帯に映画館を利用したり、解除後も間引き販売を継続している映画館を利用したりすると、安心して映画を楽しんでいただけると思います。
2.営業時間
続いて、営業時間(上映終了時刻)についてです。
緊急事態宣言が解除されたことにより、時短営業要請がなくなったため、多くの映画館がレイトショーの実施を再開しています。
一部の映画館を除いては、コロナ禍前のようにレイトショーを楽しむことが可能です。
また、レイトショーを再開している劇場に関しては、飲食売店も夜9時までの通常営業に戻っていることがほとんどです。
3.アルコール類の販売
アルコール類の販売に関しては、地域や映画館によって対応が2つに分かれています。
- アルコール類販売の終日休止を継続
- 「11時〜19時」など、限られた時間のみ販売を再開
緊急事態宣言が解除されたからといって、コロナ禍前のようにアルコール類を購入できるとは限りませんのでご注意ください。
各映画館の最新情報
続いて、緊急事態宣言解除後(2021年10月〜)の各シネコンの最新情報をお伝えしていきます。
ただし、同じ系列の映画館でも、地域によって営業時間やチケット・アルコール類の販売状況が異なります。そのため、映画館に足を運ぶ際は劇場の公式ホームページをチェックしてくださいね。
TOHOシネマズ
TOHOシネマズは、一部の劇場を除いて通常営業を再開しています。
各自治体等の要請に伴い、TOHOシネマズでは以下の通り営業時間を変更しております。
ただし、飲食売店の営業時間やアルコールの販売状況に関しては、劇場ごとにさまざまです。
各劇場の上映終了時刻や飲食売店の営業時間、アルコール販売状況については、「劇場および飲食店の営業時間等について」よりご確認いただけます。
松竹マルチプレックスシアターズ
全国のMOVIX、ピカデリー、東劇など、松竹マルチプレックスシアターズの劇場は、2021年10月1日より通常営業となっています。
ただし、新宿ピカデリーや丸の内ピカデリーなどの一部劇場では、飲食売店のみ時短営業を継続しています。
イオンシネマ
10月1日から当面の間、全国のイオンシネマの劇場「通常営業」を再開しています。(※一部の劇場を除く)
ただし、千葉県の3劇場は夜の10時まで、大阪府の全劇場は夜9時までの営業となっています。
また、多くのシネコンが座席の全席販売を再開する中、イオンシネマは引き続き座席の間引き販売を継続しています。
イオンシネマでは、お客さまの安全安心を考慮し座席の間引き販売を継続しております。
「全席販売だと不安…」「鑑賞中もソーシャルディスタンスをしっかりと確保したい」という方にとってはうれしいポイントですね。
109シネマズ
109シネマズでも、全劇場にてレイトショー(通常営業)が再開しています。
ただし、飲食売店の営業時間やアルコール類の販売状況は劇場によって異なるので、利用する際はご注意ください。
例えば、「木場」「二子玉川」「グランベリーパーク」の3劇場に関しては、次のようにアナウンスされています。
10月1日(金)より当面の間、21時までの営業といたします。
※ビールなどのアルコール類は終日、販売を中止いたします。
コロナ禍で映画館を利用する際の注意点
通常営業を再開する映画館が増え、より気軽に映画を観に行ける日常が戻ってきました。
ただし、緊急事態宣言が解除されたからといって、感染対策を疎かにしていいわけではありません。
映画館側も、換気の徹底はもちろん、飲食売店スタッフの手袋・マスク着用や、売店におけるコイントレイの使用など、コロナ感染対策に引き続き取り組んでいます。
映画館を利用する際は、
- マスクの着用
- 入場時の検温・手指消毒への協力
- ソーシャルディスタンスの確保
- 咳エチケットの徹底
など、引き続き感染対策を万全にして、安心・安全に映画館を利用しましょう。
感染対策を万全にして映画を楽しもう!
今回は、緊急事態宣言明けの映画館の最新状況をお伝えしました。
多くの劇場で「通常営業」が再開し、かつての“日常”が戻りつつある今こそ、引き続き感染対策に取り組んでいくことが欠かせません。
映画館を利用する際は、ぜひ感染対策を万全にして映画を楽しんでくださいね。