【深掘り!マーベルキャラクター】#1ムジョルニアを持った雷神、マイティ・ソー

※本記事には『アベンジャーズ:エンドゲーム』他、マーベル映画についてのネタバレが含まれます。

『アベンジャーズ:エンドゲーム』の公開を記念して、深掘り!アメコミキャラクター企画をスタートさせます!

あのキャラってどうなったっけ?やどういう背景があるんだっけ?を深掘りしていき、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)のキャラの真髄に迫ります。

今回のキャラは『マイティ・ソー』のソー・オーディンソン。MCUに沿った解説となり、原作のアメコミにはあまり触れないでおきます。

マイティ・ソーについて

まずはソーのプロフィールから。

出演作品

ソーはMCU初期から参戦していたキャラクターで、その歴史も深いです。MCUの「ビッグ3」と謳われるキャプテン・アメリカ、アイアンマンと肩を並べています。

今までの出演作品をまとめると

  1. 『マイティ・ソー』(2011年)
  2. 『アベンジャーズ』(2012年)
  3. 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)
  4. 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2014年)
  5. 『ドクター・ストレンジ』(2016年)※カメオ出演のみ
  6. 『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017年)
  7. 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)
  8. 『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)

となります。ビッグ3と呼ばれるくらいですから、結構多いです。MCUの分岐的な作品になった『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』には出演していませんが、その間何をやっていたのかという映像特典が『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に同梱されており非常に面白いので、ぜひご覧ください。

出生

ソーは地球から離れた宇宙にある、「アスガルド」という神々の国出身です。弟は血の繋がっていないロキ(トム・ヒドルストン)、父は全能の神オーディン(アンソニー・ホプキンス)。これらは全て北欧神話に基づいて作られていますが、劇中では逆に地球の北欧神話はソー達がモデルになり作られたとされています。

アスガルドから地球や他の惑星への移動方法として、「ビフレスト(虹の橋)」が用いられます。これは門番であるヘイムダルが持つ剣や、オーディンの鉾を鍵に起動し、高速で宇宙空間を移動することができます。(ワープみたいなもの)

能力

アスガルド人はソーを筆頭に、地球の人間よりも圧倒的に寿命が長く、体も丈夫です。特にソー本人は、ハルクと怪力勝負できるほどであり、宇宙に放り出されても死なないほど。

筋骨隆々な身体をしていて、自慢の金髪ロン毛と髭を蓄えています。しかし『マイティ・ソー/バトルロイヤル』にてロン毛はカットされ短髪にされ、姉のヘラにより父オーディンと同じく左目を奪われ、さらに『アベンジャーズ/エンドゲーム』では5年間の不健康な生活により見るも無残なビール腹に。

武器

ソーの武器は「ムジョルニア」と呼ばれるハンマー。これを振り回し、さらに雷神ソーと呼ばれる通り、雷を操ります。しかし、「ムジョルニア」は『マイティ・ソー/バトルロイヤル』にて姉のヘラに壊されてしまいます。

同作でムジョルニアはソーの力を制限するための道具であることが語られ、雷神としてハンマーがなくても自在に雷を操れる能力を覚醒させます。

ムジョルニアが壊れた後、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では打倒サノスのため、惑星ニダベリアにてドワーフであるエイトリと新武器「ストームブレイカー」を命懸けで作り、ビフレストも呼び出せる斧としてサノスを圧倒します。

この段階で雷を自在に操れる+ビフレストも呼び出せるストームブレイカーというまさに”最強アベンジャーズ“な設定になっていますね。

演じている俳優

ソーを演じるのはオーストラリア出身のクリス・ヘムズワース。『スター・トレック』にてカーク船長を演じたのち、ソー役に大抜擢。弟は『ハンガーゲーム』シリーズに出演しているリアム・ヘムズワース。

ソー役を獲得して以来、『ゴーストバスターズ』(2016年、リブート版)や『メン・イン・ブラック/インターナショナル』(2019年)などなど、出演作品が後を絶ちません。

私生活では女優のエルサ・パタキーと結婚し、長女と双子の男児を育てるパパでもあります。

ちなみに、本人はサーフィンが趣味なうえ、ソー役では長髪のため、『アベンジャーズ』や『マイティ・ソー/バトルロイヤル』にてトニー・スタークから「Point Break」(サーフィン映画のタイトル)と変なあだ名をつけられていました。

深掘り!マイティ・ソー

ではMCUにおけるソーをもっと深掘りしていきたいと思います。

MCUで一番キャラが変わった

アイアンマンやキャプテン・アメリカはデビュー作から基本的にキャラの性格などは一貫してきました。MCU自体の雰囲気が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』以降、コメディタッチになったという全体の変化はあるのですが、基本的にはアイアンマンは「天才社長」というキャラクター、キャプテン・アメリカは「正義漢」というのを貫いています。

しかし、ソーはと言うと、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』以降そのキャラに大きな変化がありました。それまでの『マイティ・ソー』や『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』ではどちらかといえば「筋骨隆々で傲慢、地球の常識をよく知らない」ようなキャラクターでした。劇中でもスッとぼけることもなく、重い雰囲気の作風でした。

『マイティ・ソー/バトルロイヤル』で、監督がタイカ・ワイティティ(『マイティ・ソー/バトルロイヤル』ではコーグ役)というコメディアンを兼業している方に変わって以来、ソーのキャラクターは大きく変わります。「明るいバカ」という言葉がぴったりなように、なかなか死なない丈夫な体を張りながら、冗談すら言います。どこか呪縛が外れた様にも見えます。

これは、ソーを演じるクリス・ヘムズワース自身も「『マイティ・ソー/バトルロイヤル』までのソー役に嫌気がさしていた」とインタビューで語るほど、大きな変化でした。MCUで一番キャラが変わったと言っても過言ではありません。

ソーだけ引き算されている

さらに他のキャラクターと比較してみると、例えばアイアンマンはより強いアーマーや、妻であるペッパーなど、周囲や能力が段々と加算されていきました。キャプテン・アメリカも、シャロン・カーターとの恋愛や、死んだと思われていたバッキーとの再会、アベンジャーズのメンバーという家族など、作を重ねるごとに人間関係などが加算されています。

しかし、ソーだけは真逆です。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』では母親を失い、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』では戦友であるシフや浅野忠信演じるホーガンを全てヘラによって殺され、父であるオーディンも他界します。この時に、自身にとっての愛用の武器であるムジョルニアも壊され、左目や長髪も無くします。更に、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の時点で、ヒロイン役で彼女でもあった地球人のジェーン(ナタリー・ポートマン)とも別れていたとされています。

追い打ちをかけるように、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、やっとの思いで逃げたアスガルドの国民半分をサノスによって殺された挙句、やっと関係が上手く回り出していたロキ、親友であるヘイムダルまでも殺されてしまいます。

ここまで極端に、今までの作品をリセットするかの如く失い続けたキャラクター、つまり作数を重ねるごとに引き算が為されているキャラクターというのが、ソーの一つの特徴でもあります。

ヒーローで神なのにリボウスキに

引かれ続けた結果、ソーはついにおかしくなってしまいます。『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、ただのビール腹の呑んだくれへと変貌し、オンラインゲーム(フォートナイト)をやりながら他のプレイヤーにボイスチャットで悪態をつく始末。

ここまで観た方は、もう一度『マイティ・ソー』の一作目を観直してみてください。そのキャラクターの違いに大きく驚くでしょう。

雷神という神でもありながら、トニーに「リボウスキ」と揶揄されてしまいます。「リボウスキ」とは、コーエン兄弟の『ビッグ・リボウスキ』という映画の主人公で、呑んだくれのソーに容姿や酒好きという設定がとてもよく似ています。

ヒーローで無敵のマイティ・ソーと呼ばれていた彼ですが、友人や家族の死などの喪失により、ふてくされたようになってしまいました。ただ、これって我々にも起きたことがありますよね…?彼女に振られてやけ酒をする、仕事で不条理な目に合い呑んで忘れる。

実は、MCUの中でも神様でヒーローという、一般の人々と一番遠い存在であるソーが、私たちと同じ様に悩み、私たちに近づいたのです。

これからのソー

ではビール腹の呑んだくれソー。これからどうなるのでしょう?

『エンドゲーム』以降の予測

『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストでは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の一行と宇宙へあてのない旅に出かけます。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は続編であるvol.3がジェームズ・ガン監督の元制作が決定しているため、これは他作品への出演が期待されます。

すっかりコメディリリーフに変貌したソーは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバーとの相性も抜群ですし、何より同じ宇宙が舞台です。その他のビッグ3、アイアンマンやキャプテン・アメリカは物語的に完全にドロップアウトしてしまいましたが、ソーだけは今後も期待ですね!






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PROFILEわたしが書きました。

いとうMgr.

某大手シネコンにて、アルバイトスタッフとして4年間勤務して、喜びも悲しみも味わった男性。
映写技師からポップコーンの販売まで、4年間勤めてみればアルバイトのほとんどをこなせるようになっていた。好きな映画はエドガー・ライト作品。大手シネコンではエドガー・ライト作品は中々上映されず、当時は憤りを抱いていた。