新型コロナウイルスが日本で確認されてから約1年が経過…数々の業界が打撃を受けていますが、映画館も例外ではありません。
何より、人々が不要不急の外出自粛を強いられている中、やはり映画館という場には中々行きづらくなってしまっています。
そういった世界情勢とは反対に、ディズニープラスやNetflix、huluにAmazonPrimeなど、映画自体が配信のみで公開されるくらい自宅で観れる配信作品は増えつつあります。そういった配信作品や過去の映画作品のDVDなどを自宅で映画館の雰囲気を作りながら楽しむ方法を紹介します!
自宅で映画館の雰囲気を作る?
ではまず、自宅で映画館の雰囲気を作るというそもそもの話なのですが…。
勿論、音響や画面のデカさなど、自宅では何をやっても映画館に敵わない点は除外します。
かつては年間200本くらい映画館で観ていた筆者が、既存の物や雰囲気で、いかに安く映画館の雰囲気を作り上げていくのかを、実践しているものも含めてお伝えしたいと思います。
その為に、まずは映画館の雰囲気を分解しながら説明していきます!
映画館の雰囲気って?
最終目標である「映画館の雰囲気」というものをまずは分解してみたいと思います。
基本的に真っ暗闇
映画館に行った事のある人は当然わかっているとは思いますが、特別な上映を除くほとんどの作品は真っ暗闇のシアターで上映されます。
これはどれくらい真っ暗かと言うと、「席の番号が見えない」くらいの暗さです。基本的に映画館の中の光源は、スクリーンに写った映像のみとなっております。
一点の光源に集中できる様に、その他の照明は全て落とされています。真っ暗な空間というの、は自宅でも再現できる要素なので取り入れていきます。
大きなスクリーン
映画館と言えば、通常のスクリーンもかなり大きいですが、IMAXなどは視界全てがスクリーンになるくらいの大きさです。
ただ、勿論劇場によってスクリーンの大きさは異なり、ミニシアターなどではスクリーン自体が比較的小さいものでできている映画館も存在します。
そもそも、大きなスクリーンである理由の一つとして、多数の観客がどの位置に座っていてもきちんとスクリーン全てが目に入る様に設計されています。
自宅で物理的な「スクリーンの大きさ」、というのは莫大な費用をかければ実現可能ですが、流石に一般的には取り入れられない要素になってしまいますので、できるだけ「視界いっぱいに画面が映る」という要素を取り入れたいと思います。
ポップコーンがある
嗅覚で感じる映画館の雰囲気として、ポップコーンの匂いというものがあります。どこのシネコンやミニシアターでも、大抵売店にポップコーンが売っています。
自分はポップコーンを買わない…という方でも、映画館に一歩足を踏み入れればその香ばしい匂いは必ず感じられます。
この要素は比較的安価に自宅の映画館取の雰囲気作りに取り入れられるので、採用したいと思います。
迫力の音量
映画館の雰囲気の重要な要素として外せないのが、迫力の音響です。とにかく音がデカイ。爆音上映というものもあり、体が音で震えるほどの音量の上映もあります。
なぜ映画館の音響が迫力満点かと言うと、多くの映画館は複数のスピーカーを観客を取り囲むように設置しているからです。
映画館にい行く機会があれば、シアター内の壁を全て見てみてください。正面のスクリーンは内側にスピーカーがあるため見えませんが、両隣や後ろの天井近くにはスピーカーが設置されています。
そしてなにより自宅のテレビと違うのは、「ウーファー」と呼ばれる低音を出すスピーカーが設置されていることです。ジェット機の轟音や地響き、爆発音などの低音域がこのスピーカーから出ています。
迫力の音量という要素もスクリーンと同じく、お金をかければ取り入れられますが、今回は「低音域」という要素をできるだけ取り入れたいと思います。
自宅で映画館を再現する方法
映画館の雰囲気を分解し終わったところで、それぞれの要素を自宅で再現したいと思います。
事前に確認!最低条件
自宅で映画館の雰囲気を作る為に、ある程度の最低条件は必要になります。
- 配信作品やDVDプレイヤー付のテレビがある
- ノートパソコンやタブレット、スマホ以外で再生可能である
となります。何が言いたいかと言うと、可能な限り視聴専用になり得るモニターを用意する、ということが重要になります。
ノートパソコンやタブレットだとそもそものサイズが小さいし、通知がきちゃったりしますよね…。(デスクトップパソコンも通知がきますが、比較的大きなモニターが多い)
24インチくらいのテレビでもいいのですが、テレビの場合はNetflixやAmazonPrimeなどが再生できるアプリが入っていたりDVDプレイヤーがあったり、FireStickTVが付けれることが最低条件になります。
照明は全てOFF
映画館の様に、自宅を真っ暗にしてしまうことは比較的簡単にできますね。
ただ注意するべきは、メインの天井照明だけ落とすのではなく、パソコンのスクリーンや家電など、光を発しているものをできるだけ電源OFFにします。
映画館と同じく、「光源はスクリーンのみ」にしてみましょう。
テレビの音の設定を変える
映画館特有の「低音域」を再現するために、テレビやモニターの音の設定を変えてみます。
おそらく自宅にあるほとんどのテレビやモニターは、音の設定を変えれるようになっており、「映画モード」のような音設定ができます。
物理的な性能は変わらないのですが、スピーカーからの出力を変えてくれるため、映画館の音響の重要な要素である「低音域」を増幅してくれる可能性があります。
テレビの映像設定を変える
こちらも音の設定と同様に、ほとんどのテレビは映像設定を変更することが可能です。これも「標準」「ゲーム」「映画」など複数のテンプレ設定があるため、「映画設定」を選びましょう。
通常の状態のテレビやモニターだと、「なるべく明るく見やすい設定」になっているため、テレビ番組などは観やすいですが、映画作品だと元々持っている作品の雰囲気が壊れてしまう可能性があります。
「映画」モードに映像設定を切り替えると、大体のテレビやモニターでは暗部が引き締まり、少しテレビ自体の明るさは落ちてしまいますが、部屋を真っ暗にしていれば大丈夫です。
ちなみに筆者は本業が映像屋なので、「カスタム設定」で細かく色や明るさを調整し、なるべく映画館でのルックに近づけています(また機会があればその設定方法もお伝えします)
スマホの電源を切る
これは映画館では当たり前のマナーなのですが、自宅で映画を観る時も同じ様に電源を切りましょう。
なぜかというと、単純に「絶対触ってしまう」からです。
せっかく映画館に没入できる雰囲気を自宅で作ったのに、スマホが手元にあると観ている本人が集中できません。
もし電源を切れない理由がある場合は、できるだけ遠くに置いておきましょう。
可能な限りテレビに近付く
「視界いっぱいをスクリーン」にするために、可能な限りテレビやモニターに近づきます。
さらに、なるべく目線の高さとテレビ、モニターの中央位置を合わせます。つまり、寝転がって観るのではなく、座った状態で観るのがベストです。
勿論、視力に影響しない常識的な範囲でお願いします。
ポップコーンを用意する
自宅で映画館の雰囲気を作るための最後の方法として、出来立てのポップコーンを用意します。
部屋が真っ暗で、スクリーンのみが光っていて、鼻からはポップコーンの匂いがする…。
どうですか?思い浮かべるだけでも、映画館に限りなく近い雰囲気になってきたと思います!
まとめ
いかがでしたでしょうか。なるべく費用をかけずに自宅で映画館を作る方法、どれも簡単なことなので、是非実践してみて頂ければと思います!
ちなみに筆者は毎回自宅で映画を観るときは、これらの方法を用いて限りなく映画館の雰囲気に近づけていますが、その方が断然没入感が出ます。
最後に自宅映画館におすすめの配信サイトですが、個人的には「Netflix」が一番良いかと思います。特にNetflixオリジナルシリーズは、自宅で観ても楽しめるように作られているので、是非登録して楽しんでください!