映画館で携帯やスマホの電源は切る、これは当たり前のことですが、どうしても…という事態はあるかと思います。そもそも、映画館の中って電波は入るのでしょうか?意外と疑問に思う方が多いかと思います。
結論から言えば、電波は大体の映画館では入ります。しかし、そもそものマナー問題や、電波が入らない映画館も存在します。この記事では、映画館内の電波状況や実際の体験、携帯やスマホの取り扱いについて書いていきます。
映画館で電波が必要な状況
基本的に、上映中のマナーとして携帯電話やスマホの電源は切らなければいけませんが、どうしても電波が必要になるケースがあります。
待ち合わせ
友達が遅刻して、上映時間ギリギリになる!こんな時には携帯電話やスマホを使って友達とやりとりする必要があります。どこどこの席に座ってて、今予告が流れてる、などなど。こういった時には電波が入っていないと困りますよね。ただし、上映前であろうと、大声での通話は控えましょう。
緊急の連絡
仕事や家族の緊急の連絡が入る恐れがある場合、こういったときも映画館に電波が入っていないと困ります。まあ、そもそもですがそんな緊急を要する事態の時に映画を呑気に鑑賞することはないと思いますが…。ただ僕も、どうしても公開初日の初回に観たい場合に、緊急の仕事の連絡が入る場合もあります。まあ映画優先で終わってから連絡しちゃいますが。
バリアフリー上映
例えば、目や耳が不自由な方への対応として、映画館側でアプリをダウンロードして、スマホで音声ガイドを流すというサービスが存在します。こういった上映の際は、通信できる状態でないと利用できない可能性もあるため、電波が必要になります。
密閉された映画館、電波は遮断される?
では本題です。防音構造の映画館、そこで電波は遮断されるのでしょうか?
基本的には入る
まず、最近の映画館の形態ですが、その多くはシネコンと呼ばれ、複合商業施設の中に入っていることがほとんどです。イオンの中のイオンシネマ、OIOIの中のTOHOシネマズ、などなど。地方の大型ショッピングモールには大体映画館が入っていますね。
こういった映画館、シネコンと呼ばれる場所は、ほぼ電波は入ると思って頂いて間違いないかと思います。経験則として、商業施設自体の電波状況さえよければ、映画館も問題なく電波が入ります。
電波が遮断されてしまうイメージ
映画館のイメージって、密閉された空間、という印象だと思います。密閉されている=電波が入らない、と考えてしまうのも何となくわかります。
でも、最近の携帯やスマホの電波は、そこまで脆弱ではありません。至る所にキャリア会社が基地局を建てており、よっぽど鉄に囲まれていたり、地下に埋められている施設でない限り、電波は届きます。
メジャー作品を取り扱っている所は大丈夫
皆さんのよく行く、メジャー作品を上映しているシネコン、所謂大手シネコン等はしっかりとした商業施設やショッピングモールに入っているため、基本的に電波状況は問題ありません。もし仮に、格安SIMなどを使っている場合は、そちらの制限で通信速度が落ちることはありますが…。
圏外になる映画館
では逆に、電波の入らない圏外になってしまう映画館ってどこでしょうか?
地下にある映画館
シネコンが隆盛する以前、街には地域に密着したミニシアターが多く存在しました。僕の地元奈良にも、「シネマデプト友楽」という映画館があったのですが、もう潰れてしまいました。ここは地下にもシアターがあり、よくここで『ゴジラ』シリーズや『東映まんがまつり』なんかを観てました…懐かしい…。
当時はスマホは当然のこと、携帯電話も普及していなかったので全く気になりませんでしたが、こういった地下にある映画館は電波が入りにくくなります。しかし、最近は地下鉄でも電波が入るように、地下の施設でも問題なく携帯やスマホが電波を受信するケースも増えています(テアトル梅田とか)。
映画館が入っている施設自体の電波が悪い
これも稀にあるケースなのですが、建物自体の構造上、携帯の電波が入りにくい施設ですと、映画館内ももちろん電波が通じません。Wi-Fiが多くあったり、他の電波と電波抑圧が起きているなどの場合も、携帯、スマホの電波状況が悪くなることがあります。
しかし、地下鉄でもスイスイ電波が入るようになった現代、経験則として電波が飛び交っている都心部の映画館であろうと、少し郊外の映画館であろうと、「めちゃくちゃ電波が悪い」商業施設を経験したことがないため、ほぼほぼ大丈夫だと思います。
携帯電話抑止装置が付いている劇場
これは海外などにたまにあって、日本の映画館では導入したところを聞いたことがないのですが、携帯電話抑止装置という所謂通信機能抑止装置(ジャマー)を使って、意図的に圏外にしている劇場です。コンサートホールや劇場などが導入した過去があるそうですが、映画館では流石にないと思います。ただ、よっぽどマナーが悪くなっていくと、こういったものが導入される日もくるかもしれません…。
携帯の電波は入るのですが…
結論、最近の映画館は携帯やスマホの電波は入ります。入りますけど、それは使っていいよ、ということではありません。
マナーモードでもうるさいのです
携帯の電波が入るからといって、「じゃあ連絡きたら確認できるじゃん」と思い電源を切らずにマナーモードにする方もいるかもしれません。しかし、マナーモードでも静かな映画館の中ではかなり目立ちます。上映が始まったら、電源を落とすかフライトモードにしましょう。
画面の明かりもNGです
たまーに上映中でも電波は入っているからと言って、携帯やスマホの通知を確認している方がいますが、暗闇の中での電子機器の明かりはとても目立ちます。使っている方の想像以上に目立ってます。例えるなら、真っ暗な空間でそこだけスポットライトを当てている状態になります。
後ろから見れば、スマホの画面を一番暗くしても映画のスクリーンに集中できないくらいの明るさなので、上映中の使用は控えましょう。
あなたがよくても、周りはよくありません
電波が入るから携帯やスマホが使える、連絡があったから仕方がない。本当の緊急事態であれば仕方がないかもしれませんが、大前提として映画館は公共の施設である以上、あなたがよくても周りはよくありません。なんの気無しに上映中にスマホをいじっていると、他のお客さんとのトラブルにもなり兼ねません。
ほとんどの映画館は電波が入るので、携帯・スマホは問題なく使えますが、それは使用OKという意味ではなく、上映中以外の使用は控えましょう。